映画『ヒメアノ~ル』を観ての感想

あらすじ

岡田進は清掃会社で働きながらも、漫然と過ぎていく時間に不安と孤独を募らせていた。そんな中、岡田は同じ清掃会社で働く、更に冴えない先輩の安藤勇次とひょんなことから仲良くなる。
安藤はコーヒーショップ店員の阿部ユカに恋をし、岡田は止めたが安藤の恋心は止まらず、岡田は安藤の恋の手助けをする中で皮肉なことにユカに告白され、付き合うことになってしまう。多少のトラブルはありつつも岡田たちの日常はぐだぐだと過ぎてゆく。
しかし岡田たちの恋愛劇の裏では凄惨な殺人劇が起きていた。岡田の元同級生で酷いいじめを受けていた森田正一は突発的で理不尽な殺人を行いながらユカに目をつけつけまわすようになり、徐々に岡田たちの日常を侵食し始める(wikiより抜粋)

映画を観た感想

最初は、ムロツヨシさんが演じる安藤さんの恋愛を、濱田岳さん演じる岡田さんが協力をするという流れだったのですが、途中からずっと恐怖でしかなかったのに、最後まで観た時には涙が溢れてしまいました。

森田剛さんが演じる森田くんの中では、イジメられた中学生時代のまま時間は止まってしまっていたのだと思いました。

被害者側が受けた心の傷というものは、本当に簡単には癒えなくて、それこそ子どもの時に受けた傷は人生を左右される程のことになると思います。

未成年者保護法…これからの世の中には必要のない法律のような気が最近します。

イジメによる他殺や自殺を最近よくニュースで目にします。

未成年者でも加害者の未来がとか、人生がなどと擁護しないで、もっと前科として罰しても良いのではないのでしょうか。

それくらいに、森田くんの過去は観ていても辛かったです。

森田くんは確かに殺人鬼で、ストーカーで、強姦魔で、もう凶悪犯そのものでしかないのに、何故か映画を観終わると完全悪とした目で見れなくなるのは、製作者の人たち上手いなぁと思いました。

(いや・・・でも強姦して殺すところは、やはり女性としては許せないし、気持ち悪いとは思いますが・・・)

原作と終わり方が違うようなので、少し原作にも興味があります。

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実際イジメにあったことのある人は、人の痛みが分かるから人を虐めないように思われがちですが、自分より弱い立場の人を見つけるとイジメるそうです。

自分のイジメられた過去を、人を虐める過去に置き換えて上書き保存をして、昔と今の自分は違うと誇示したくなるらしいです。

森田くんの凶悪さはそれに近いものがある気はしますが…。

ストーカーをされるユカちゃん役を演じた佐津川愛美さん、てっきりAV女優さんだとばかり思っていたのですが、普通の女優さんでした!

濱田岳さんとのベットシーンにしても、森田剛さんに襲われる時の黒ストにほぼ裸状態の姿にしても・・・ここまでの演技、なかなか普通の女優さんはしてくれないように思いました。

かなりの女優魂と持ち主と見受けられました。

佐津川愛美さんの体当たり演技は男性陣には必見だと思います!

ムロツヨシさんにしても、濱田岳さんにしても、演技派の方々が揃っていたことも、良かったです。

でも、やっぱり何よりも本当に森田剛の演技が本当に素晴らしかったです。

もう本当に森田剛さんがこういう人間なのかとさえ思うくらいに役にハマり過ぎていました。

躊躇なく人を殺す感じにしても、本当に苛立って殺意を抱く感じにしても、観ていて本当に怖かったですが、最後の森田剛さんの演技に涙が溢れてしまうのは、役者さんだなぁと思いました。

これからの世の中、もっとこのような子どもが増えるのかなと思いました。

少しでもストレスのない社会になって、イジメのない世界になれば良いのにと、誰にとっても優しい世界になれば良いのにと、願わずにはいられない気持ちになった映画でした。

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