アニメ『鬼平』の主人公の平蔵がかっこ良過ぎて惚れる! ※ネタバレしか含まないです

今期のアニメの鬼平がかっこ良過ぎて、毎回観るたびにウットリです!
元々時代劇が好きではあったのですが、三次元と二次元とでは断然二次元の方が良いです。
多分鬼平の魅力は三次元の役者には表現出来ないレベルの素晴らしさなのではないかと推測致します。

男性の誰もが憧れる男性キャラがジョジョの承太郎様という話はよく耳にしますし、女性が好きなキャラとしてイザとなったら助けてくれる、やる時はやる男の銀魂の銀さんというのも理解は出来るのですが、鬼平・・・もうどちらにもない人としての魅力に溢れています!

なので、書かずにはいられない鬼平の魅力を紹介したいです。

目次

アニメ版「鬼平犯科帳」

『鬼平』(おにへい)のタイトルで、2017年1月より放送中。アニメーション制作はスタジオM2、制作はトムス・エンタテインメント、監督とキャラクターデザインは宮繁之が担当。本作が池波作品の初アニメーション化となる。どの原作を用いるかは、全13話のサブタイトルを放送の約1か月前に公開する形で、あらかじめ発表している。
同年2月にはテレビアニメ版のソフト発売に先立ち、特別版OVA『鬼平〜その男、長谷川平蔵〜』が発売。ある青年が鬼平を取り巻く人物たちにその魅力を聞くという仮想ドキュメント風の映像が展開し、テレビアニメ版をナビゲートする役割を担うものとなる(wikiより抜粋)。

イントロダクション(公式サイトより抜粋)

時は江戸後期。暴虐の限りを尽くす盗賊たちが、「鬼」と呼んで畏れる男がいた。
「鬼の平蔵」こと火付盗賊改方ひつけとうぞくあらためかた・長谷川平蔵その人である。
火付盗賊改方とは、一種の特別警察。江戸市中内外の犯罪を取り締まるだけでなく、他国に出て犯罪者を捕らえることもできる機動性の高い組織。
しかし平蔵は職務に忠実なだけの固い男ではない。時として罪を犯した者にも情けをかけることがある。
平蔵が許さないのは、非道。《盗人三箇条》――殺さず、犯さず、盗まれたら潰れるような店からは盗まない――から外れ、人の道に背く者には一切容赦はしない。
男気と人情にあふれ、毅然としながらもどこか色気を漂わせた佇まいで人を惹きつけるオトナ。
そんな平蔵と彼を取り巻くクセのあるキャラクターたちが、江戸にはびこる非道を追い込み、叩き潰す。
先の見えない現代だからこそ必要な、オトナの魅力に満ちた痛快エンターテインメントの誕生だ。

原作は池波正太郎の小説「鬼平犯科帳」。1967年に文藝春秋「オール讀物」で第一作目を発表以降、1990年まで連載、累計発行部数は2700万部を誇る超人気時代劇シリーズだ。これまで幾度となくドラマ化、映画化、漫画化、舞台化されてきたが、ついに本格時代劇アニメーションとなってお目見えする。

アニメーション総指揮は、名プロデューサー・丸山正雄(『千年女優』)。半世紀以上にわたってアニメ業界で活躍し続ける企画の鬼は、自らを鬼平ファンと言ってはばからない。監督とキャラクターデザインは、宮繁之(『ルパン三世 Green vs Red』)が担当。現代的でスマートな新たな鬼平像を描き出す。
声の出演は長谷川平蔵に堀内賢雄。密偵・おまさに朴璐美、鬼平の息子・長谷川辰蔵に浪川大輔と、実力派声優が勢揃いし、「鬼平」の世界を奥深く築き上げる。

原作の魅力に、アニメならではのクールな色気と力強さを兼ね備えた新たな “鬼平”が、非道を叩く!!

1話「血頭の丹兵衛」


「血頭の丹兵衛」率いる盗賊たちが非道な手口で盗みを繰り返していた。
そんなある日、平蔵は、牢にいる粂八から意外な話を聞く。「その丹兵衛は偽者だ」。
粂八はかつて丹兵衛に仕えたことがあり、「殺さず、犯さず、金が有り余るところからしか盗まず」という<真まことの盗人ぬすっと三箇条さんかじょう>を守ってきた正真正銘の親分だという。平蔵は、「偽者の化けの皮をひんむいてやる」という粂八を信用し、丹兵衛を探させることにしたのだったが・・・。

感 想
最初の拷問のシーンで、鬼平酷い人なのかな?と思ったのですが、娘さんが自分の娘ではなく、捕らえた盗賊の娘さんを育てていると知って、少々ビックリ!

その後に細谷さん演じる拷問をした盗人の粂八の牢屋に行き、お酒を一緒に呑んで、身の上話などをするのも、なんか偉ぶっていなくて人情味溢れて良いなと思いました。

捕らえられた粂八が元血頭の丹兵衛率いる盗賊にいたこともあり、粂八が鬼平に協力したいと言うのですが、普通なら逃げるのではないかと疑って牢屋から出さないのに、鬼平は粂八を信じるところもなんか凄いなって。。

実際、血頭の丹兵衛は昔とは変わって悪人になっていたのですが・・・どんな人も環境や状況で変わるものなのかな?
ずっと同じ信念を抱いて正しく生きるのは難しいのではないかなど考えさせられました。

粂八はその後、鬼平の人間味に惚れて、鬼平の部下?になります。

2話「本所 桜屋敷」


平蔵は、懐かしの土地・本所にある服部角之助はっとりかくのすけ宅で度々騒ぎが起きていることを知る。早速偵察に出向くと、かつて共に剣術を学んだ岸井左馬之助きしいさまのすけと会い、荒れていた若い頃の仲間、彦十ひこじゅうとも再会。彦十から、悪御家人・角之助が湯島横町の呉服屋「近江屋」への盗みを企んでいると聞いた平蔵は、すぐに屋敷を取り囲み一味を捕える。すると、そこに平蔵と左馬之助の初恋の人「おふさ」の姿があった。

感 想

最初の美人局のところで、今回のメインはこの女の人なのだろうなとは思ったのですが、鬼平の懐かしくて美しい過去の想い出及び、恋の相手だったとは・・・。
桜が咲く時期の恋の想い出というものは、どうしてこんなに眩しくて切ないのでしょうか?

どんなにお金持ちのお家に嫁いだからといって、幸せな生活が待っているとは限らない。

どの人生を選んでも、先に待ち受けているものは誰にも分からないのだなと思ったのと、女の人が昔、家を追い出されて生きていくとなると、外道の嫁になるしかなかったのかもしれないとは思いました。
綺麗な容姿だからこそ拾ってもらえたのだとも思いますが。
どんな人間も環境によっては強くない限り、悪に染まってしまうのでしょうね・・・一度染まった悪から抜けきるのは至難の技だろうなとも感じました。

どんなに昔好きだった相手でも罰する鬼平の強さに、なんとも言えない気持ちを抱きました。

3話「暗剣白梅香」


ある晩。平蔵は、曲者に突如襲われた。手掛かりは妖しげな残り香だけ。男は、父の仇を討つために森為之介という元・大洲藩士を探しながら、金で人斬りを請け負う金子半四郎という者だった。平蔵殺しの依頼を成功させれば金になる。それを最後に人斬り仕事から足を洗い、心を通わせるようになっていた下女おさきと共に逃げ、知らない土地でまともな暮らしをしようと決意していた。「今度こそ、斬る」 船宿を訪れた平蔵に斬りかかった半四郎だったが・・・。

感 想

親の仇を探す人生。仇を打つために生きるために、沢山の人を殺してきてた人生でそれだけだったのだろうな。

人を殺めた時に浴びた返り血の香りを消すために香水をつけていたとは思わなかった。。

そんな人生の中で、やっと別の生きる道を見つけて伴侶に出逢えたのに、これからの人生を2人で生きていくための資金のために、最後の殺しをするはずが・・・ずっと探し求めていた仇に殺されて終わりなんて・・・切ない終わりに辛くなりました。

この女の人はこの先、一人で生きていくことになるのでしょうか?この人しかいなかったのに。。

4話「血闘」


平蔵が若い頃に入り浸っていた「盗人ぬすっと酒屋さかや」の娘おまさが、平蔵を訪ねてきた。盗賊となったおまさは、残虐な急ぎばたらきをする一味から抜け、平蔵の密偵として命を差し出す覚悟、と訴える。そんなおまさの元に、一味のひとり源八がやってきて、盗みの決行は明後日だと告げ、去って行った。その後おまさは源八を尾行するが、その途中で何者かに連れ去られてしまう。

感 想

どんなに良い子でも親が死んだりして、その後の環境で変わってしまうものなのかな?
貧しい人間が生きるためには外道の道しか昔はなかったのかなと今回も思います。

大人になり、足を洗うために鬼平を頼り、それに対しての忠誠心は昔の女性だなと思います。

自分の腕を刺して、その血で自分の居場所を伝えようとするとか、万が一バレたら自分の身も危なくなるのに、鬼平に力を貸すとか、今の女性にはない強さを感じます。

当然捕らえられたらお約束の、外道は外道らしきことをするのですが・・・本当にこういうのを見ると、基本的に男はゲスが多いのではないかと嫌悪と吐き気を催します。。

だけど鬼平は違う!!助けてくれるし、身体を労わってくれたりと、そんな女性を乱暴には扱かわない!
本当に鬼平って頼りになる上に、正義の味方で絶対に信じていたら助けてくれるところが好きです♡
当然この女性も自分の一生を鬼平に捧げると言いましたよ!捧げる価値ありです。

5話「谷中・いろは茶屋」


ある夜、呉服問屋「備前屋びぜんや」から金が奪われ、十五人が惨殺される事件が起きた。その手口から「墓火はかびの秀五郎しゅうごろう」一味の犯行と発覚。見回りを強化する平蔵だが、かたや同心の忠吾は外回り中に立ち寄った「いろは茶屋」の女、お松に熱を上げ、通い詰める。そんな折、そのお松の得意客、川越の旦那は気前よく大金を渡してくれたため、忠吾ともこれまで通り遊べる、とお松は持ちかける。ところが、川越の旦那こそ墓火の秀五郎だったのだ。

感 想

どんな人間にも必ず良心というものが存在しているのだなと思いました。

悪いことをしているからと言って、誰に対しても悪かどうかは別と言うか・・・実際に今の世の中でも、反社会的存在の人も災害の際に炊き出しを行ったり、善良な行いもしています。

こういうのを見ると、性善説を感じます。人は生まれた時は皆聖人で、育った環境などによって悪人になる。本来は皆良い人だという説です。

『よいか…まっすぐに…まっすぐに生きるんだぞ…』

どんなに密かに誰かのために良い行いをしても、悪人はやはり悪人でしかないのでしょうか?
なんとも今回も切ないお話しでした。

最後に鬼平が男の人に手柄で褒美を与えようとした際に、仕事と偽って、茶屋に出入りしていたことを鬼平に男の人が白状をします。

それに対して鬼平が、『うさ忠よ。そうかしこまるな。人間遊びながら働く生き物さ。悪い事をしながらついつい良い事もするし良い事をしながらそれと気付かず悪い事もする』と言います。

男の人は、ここで勘違いをするのですが・・・本当に鬼平がかっこ良いです♡

6話「盗法秘伝」


平蔵が京へと向かう道中、一人の男と道連れになった。この男、実は「伊砂いすがの善八ぜんぱち」という盗人で、平蔵はその腕前と人柄を見込まれてしまい、悪名高い升屋ますや市五郎いちごろうの屋敷への盗みを持ちかけられる。
決行の日、2人は計画通り市五郎の造り酒屋「升屋ますや」に忍び込む。いざ金箱をかついで脱出しようとすると、善八は大事な物を落としたといい、取りに戻る。それは「盗法秘伝」という大事な帳面だった―。

感 想

なんかもう本当に鬼平ってかっこ良いなの一言しか出ません。

自分の肩書や役職にとらわれずに、面白ろそうというだけで盗人にまでなってしまう(もちろん悪い人を成敗するのが前提ですが)。

しかもお爺さんが大事なものを落としたとかで引き返してしまって、先に行けと言ってもお爺さんのピンチには助けてくれる!しかも凄く強い!!!

最後はお爺さんに鬼平だとバレて、お爺さんは自首をするのですが、それに対しての最後のセリフが本当にまたしてもかっこ良い!

お爺さん『平さんにお縄になるなら仕方ねぇ。まぁお沙汰が下るまで生きていられるかはわかりませんがねぇ』『い…いいんですかい?あっしを見逃して…平さん!いや長谷川様!』

鬼平『何言ってやがんだい。今日の俺は木村平蔵だ』

もうこの最後のセリフとシチュエーション?お爺さん完全に惚れたと思う!!こうして色んな人を虜にしているのだろうなって思いました。魅力的過ぎます!!

7話「瓶割り小僧」


盗改たちは、悪名高い「蝮まむしの新兵衛しんべえ」の一味として捕らえた石川五兵衛の取調べに手こずっていた。五兵衛の顔を見て、平蔵の記憶が蘇った。「あやつ、音松か!」 音松は子供の頃、継父から虐待を受けており、「何かあればすぐ役宅に来い」と平蔵が度々助けたが、役目で平蔵が京にいる間に継父の仕打ちはさらにひどくなり、ついに刺殺、江戸を飛び出してしまい、「それも鬼平のせい」と逆恨みしていた。

感想

昔から本当に男前なんだなと。。

子どもが虐待されていることに気づき、その親に2度とするなと言い、子どもにも何かあったら自分を頼れと言いつつも、実際は門前払いで鬼平の耳に入ることはないまま、助けられないまま子どもは大人になる。

しかも、鬼平が助けたことにより、その後の虐待がもっと酷くなる・・・。

今の世の中でもそうだけれども、どうして連れ子の子どもを男の人は虐待するのだろうか?そして母親はどうして子どもを助けないのだろうか?

仕事でそのような記事をよく目にします。人によっては一緒に虐待をしていたなどという記事さえ目にします。別れる時に、母親ではなく父親が引き取った方が子どもは幸せになれるのでしょうか?

その後に男の子は身の危険を虐待中に案じて、男の人を殺してしまいますが、その時に母親から「人殺し…あんたなんか…あんたなんか産まなきゃよかったよ!」と言われます。

そして外道の道に入ることになる人生になるらしくて、大人になった男の子は鬼平を責めるのですが、実は鬼平はその時に江戸にはおらず、京にいたこともあり助けられなかったみたいで、それをお付きの人が伝えようとしたのですが、男の子には関係がないことで、あくまでもそれは自分の都合でしかないと言います。

言い訳もしないで、男の子の言葉を受け入れるのです。

その後に男の人が娘さんに酷いことをするのですが・・・男の人は鬼平がどんな顔を次に会う時にしているのかを、娘さんの件を含んで楽しみにしているのですが、鬼平はいつも通りでした。

そしてことの真相を伝えた後に、男の人に『今少し…今少し誰ぞお主に目をかけてやればよかったものを…』とか言うのがまたなんとも素敵過ぎる!酷いことをした人に対してもこの思い遣り?!もはや聖人の領域としか思えません。

そして男の人は刑に処されるのですが、鬼平は自分の下で働かないか?と言うのですが、男の人は死を選びます。

30年間生きてもう疲れたと・・・まだ30年間じゃないかと鬼平は言うのですが、年月の問題ではなく生きることに疲れたと・・・内容の濃い人生を送ったことが伺えました。

そして鬼平が男の人に最後に何か望みはないかと聞きますが、男の人は鬼平には頼めないよって笑います。なのに鬼平察するー!!!抱き締めるんです!!!

『ありがとよ…』『あばよ。音松』

もう涙腺崩壊しそうになった(涙)この男の人の気持ちがなんとも琴線に触れて、本当に些細な幸せしか願っていなくて、その願いさえも叶わなかった人生だったんだなって。。そしてこれがこの男の人の唯一の願いだったのかと思うと、泣ける。。

それに気づく鬼平もまた本当に素敵過ぎます♡

などなど、本当にどのお話も考えさせられるし、語り切れないくらいの鬼平の魅力に溢れている作品で、毎回観るたびにハートを盗まれます。

だけれども、盗まれるよりも何よりも、こういう魅力的で懐が広い人間になりたいなって思う方が先かもしれません。現実では出逢うことがないからこそ、自分が成れたら良いなと見ながら毎回引き込まれました。

全12話でまだ話は残り僅か放送が残っているので、興味がある人には是非観てもらいたいです。