『財を失うことは小さく失うことである。
名誉を失うことは大きく失うことである。
勇気を失うことはすべてを失うことである』
こちらの言葉も今日、目にした書類に書かれていた言葉です。
この言葉の言いたいことは、
金銭を失うことは、また働いて蓄えればよい。
名誉を失うことは、名誉を挽回すれば、世の人は見直してくれる。
勇気を失うことは、自分の全てを失うことである。
ネットで検索をしたところ、ゲーテの言葉が有力のようです。
「財を失うこと」が人生全てを失うことのように思っている人というのは意外に多いように思えます。
でも実際は、財よりももっと失って大きいものは沢山あると思います。
私は勇気と同等に『良心』もこの言葉の並びに入れたいです。
もう直ぐ年齢的に人生の折り返し地点なのですが、最近職場でもどこでもかなりの率で『良心』というものを失っている人が多いように思えます。
どんな不正を犯しても、自分さえ良ければそれで良いと思っている人たちです。
それだけ今の世の中の人たちに余裕がないのは理解出来ますが、良心を失ったら、なんだか勇気を失うよりも人としての終わりを感じます。
確かに良心がなくても人生歩んでいけるのは理解出来ますが、人間は一人では生きていけない生き物です。
必ず誰かに助けてもらって生きているといっても過言ではありません。
自分は一人で生きている!と言っている人でさえも、着ているもの、口にするもの、生活で必要なものにしても、全て人の手が加わっていることを考えたら、誰かのお陰で生きているということは解ると思います。
直接関わっていないと言われたら、それまでですが、この世の中は集合意識という説があり、全てのことは根本で全て繋がっているそうです。
そういうことを考慮すると、自分のことだけ考えずに自分以外の人のことも考えた方が自分のためになるとも考えられます。
『情けは人の為ならず』というやつです。
少し話が逸れましたが、財を失うことは確かにとても人生で困ることなのは確かです。
あるに越したことはないものですから。
自分で稼いだお金や自分自身のお金に関しての執着ならばまだ良しとします。
ただ、この世の中あまりにも自分が借りたお金を返さない人間が多いことに驚かされる最近です。
少しでも財を手に入れて、手に入れたら借りたお金でも返さない主義の人が多いと言いましょうか・・・。
「闇金ウシジマくん」という作品の中でも、お金を借りに来る人間の方が怖いというような発言がありましたが、あながち嘘ではないように思えました。
お金を借りたのだから、毎月返済をしなければいけない。
ただこれだけのことが出来ない人が多いのです。
少しでも返さなくて良い方向で考えたり、貸した相手を騙そうとしている普通の人の多さに驚きます。
お家のローンに関しても、自分たちがお金を借りてその家に住んでいて、ローンを返し終わらない限りは自分たちの家ではないということを理解していない人も結構いるのです。
ローンを返し終わるまでは自分たちで建てたお家でも賃貸と変わらないということを、念頭に置くべきです。
お金・・・現代の人は結構お金に苦しめられてお金に振り回されている気がします。
お金というよりも、自分自身の手の中にあるものを手放すまいという気持ちに苦しめられて振り回されているのかもしれません。
私も確かに終活に向けて断捨離をしたいと思いつつも、なかなか本にしてもお洋服にしても捨てられずにいます。
これも手放したくないという執着の現れでしょう。
そうなると、確かにこの世で一番大事なものは『勇気』というのは納得がいきます。
これがなければ何事も始められませんし、終わらせることも出来ないのですから。
仕事を辞める勇気
検索ワードで「仕事に行きたくない。死にたい」というのを目にしました。
この言葉の根本にあるのは、このゲーテの言葉のような気がします。
電通の社員の女性の自殺にも繋がるお話しなのですが、一流企業という点で「財を失いたくない。名誉を失いたくない」ということが、この社員の女性と、何よりもこの女性のお母さまの意識にあったのではないかとニュースの記事を目にするたびに思ってしまいました。
失う勇気があれば、自殺にまでにならなかったのではないでしょうか?その場にいなかったので推測での発言ですので、間違えている可能性はあります。
ただなんとなく私も自殺癖があるのでなんとも言えませんが、仕事が嫌で死にたいと思ったことは殆どない人間なので・・・確かに転職回数が多いこともあり、その後の就活で上手くいくことはありません。
当然のごとく一流企業などには面接まで行けても採用されたことはありませんが、それでも今の職場では楽しく派遣ですが働けています。
仕事は選ばなければいくらでもあるのです。死ぬ勇気があるのでしたら、せめて生きる勇気や、辞める勇気をどなたか教えてあげて欲しいです。
『勇気』自分自身の幸せな未来のためにもっと活用して欲しいです。