目次
あらすじ
舞台は、地上を正体不明の怪物である〈獣〉たちに蹂躙され、人間をはじめとする多くの種族が滅ぼされた後の世界。かろうじて生き残った種族は地上を離れ、浮遊大陸群(レグル・エレ)と呼ばれる空飛ぶ群島の上に暮らしている。
地上が滅びる前の戦いで石化し、一人だけ死を逃れた準勇者(クアシ・ブレイブ)ヴィレム・クメシュは、500年後の空の上で目を覚ます。
守りたかったものを守れず、それどころか自分一人だけが生き残ってしまった絶望や莫大な借金から世捨て人のような生活を送っていたが、友人のグリックの好意から始めた兵器管理の仕事の中でクトリら妖精兵たちと出会う。
妖精兵は、かつて人間の勇者にしか使うことができなかった最強の兵器、遺跡兵装(聖剣)を振るい、〈獣〉の脅威から浮遊大陸群を守るべく戦場に送り込まれる、使い捨ての兵器だった。そのことを知ったヴィレムは、彼女たちを救うため、いま自分にできることを探し始める──(wikiより拝借)
「すかすか」最終話まで観ての感想
本当に何気なくずっと最後まで見続けていたアニメでした。
最終話まで観終わった時に、ずっと見続けて良かったと思うくらいに切なかったです。
少しずつ前世の記憶に浸食されていくクトリ・・・それだけでも相当怖かったと思います。
自分の知っていたことが分からない、思い出せない、その恐怖は経験しないと分からないでしょう。。
1話を重ねるごとに近付いていくヴィレムとの距離、ずっとクトリにちゃんと気持ちを伝えていなかったヴィレムが、クトリにプロポーズをした時は凄く自分のことのように嬉しかったです。
だからこそ、結末が本当に、本当に悲しかったです。
「ごめん、わたしもう、絶対に幸せになんてなれないんだ」
「だって、私、もうとっくに幸せだったんだって」
この考え方が間違っているよーーーーー!!!!
と私は言いたかった。
幸せって本当に瞬間瞬間に沢山あるけれども、もっともっとそれ以上の幸せって生きていると沢山出逢えたりするのに、それは生きていないと出逢えないことなのに。。
いつまでも一緒にいるよと誓った。
誓えたことが幸せだった。
この人のことが好きだなと思った。
思えたことが幸せだった。
幸せにしてやるよと言ってもらえた。
言ってもらえたことが幸せだった。
こんなにもたくさんの幸せを、あの人に分けてもらった。
だから、きっと。
今のわたしは、誰が何と言おうと、世界で一番幸せな女の子だ。
クトリのセリフがとにかく辛い・・・このセリフとともに、最後敵に串刺しにされていく様子とかも、辛かったです。
でもこのセリフをクトリが思っているということは、まだクトリは完全に自我を失っていないということなのかと思っていたのだけれども、実際はどうだったのでしょう?
最後自爆して死んでしまったと思ったのですが、
「ヴィレム・・・ありがとう・・・」
ヴィレムの元に最後ちゃんと戻って来たときは良かったと思ったのですが、まさか死んじゃうなんて。。
ネットで調べた感じですと、クトリの遺体は妖精倉庫に届いたので、ちゃんと死んだで間違いないみたいです。
ヴィレムとネフレンの遺体は届いていないので、最後水晶玉に2つの反応があったのは、二人の生存を意味しているのではないでしょうか?
その後の映像からして、クトリはまた生まれ変わったみたいなのだけれども、ヴィレムにまた出逢えるのでしょか?
何度生まれ変わっても、過去の自分の記憶(魂の記憶?)に浸食されてしまうとしたら、生まれ変わらない方が良いのかな?
まるで人間みたい・・・クトリは悪い意味で魂の記憶に浸食されてしまったけれども、本来の人間というのは、全ての記憶を思い出すために生きているという説があって、色々知るために生きるのではなく、本来の記憶を思い出すために生きるというのが正しいそうです。
なので何も知らないというのは本来間違いであり、全てを本当の私たちは知っているけれども、忘れているだけという・・・。
クトリの場合も然りで、思い出すのは過去や前世の記憶というよりは、本来の魂の記憶という意味だとは思うのだけれども。。
一話から本当に少しずつ距離が縮まっていって、後半でやっと結ばれた二人だけに、この結末はあまりにも辛すぎました。
二人には本当に幸せになって欲しかったから、クトリが死んでしまったのが本当に本当に切なかったです。
でも本当に最後まで観て良かったと思えたアニメでした!