【スタマイ】夏目春 SSRデート帰りの一息Lv.50(どこの誰よりも)※シナリオネタバレ

夏目くんのキズナカードは、ボイス無しの方がボリュームがあって好きです。

ただ梶さんの声も好きだから・・・もっとボイス付のお話しも長いお話しだと嬉しいのに。

春玲はいつもお話しを読むと切ない気持ちになります。

でも、すっごく良いので是非読んで欲しいです♡

どこの誰よりも

泉玲「ハルくーん、お風呂上がったよ。このまま入るなら電気付けたままにしとくけど」

夏目春「・・・ありがと。じゃ、ちょっとお風呂行ってくる」

泉玲「了解」

(さて、ハルくんが上がってくるまで、私はニュースのチェックでもしとこうかな・・・)

ポータルサイトを開きリンクからリンクへ飛んで、様々な記事を読むこと数十分。

ふとある記事が目に付く。

『イケメンIT社長に迫る』

そんな見出しと共に、羽鳥さんの顔写真が関連項目に表示されていたのだ。

(こんな人と一時、一緒に仕事をしてたなんて未だにちょっと信じられないな・・・せっかくだし、ちょっと読んでみよう)

何気なくクリックしてページを開くと、思ったよりボリュームのあるインタビュー記事が表示される。

内容は主に仕事について。

ベンチャー企業がこの時代をどう乗り切るか、そして大谷さんなりのリーダー論。

(これ・・・面白いかも)

本腰を入れて読もうと姿勢を正した瞬間――――

泉玲「わっ!?」

目の前が真っ暗になって叫び声を上げてしまう。

夏目春「イケメンIT社長ねえ・・・」

後ろから聞きなれた声がして、ようやく自分が目隠しをされているのだと言うことに気づく。

泉玲「ちょ、ちょっとハルくん!ビックリさせないでよ!」

夏目春「隙だらけな方が悪い」

泉玲「もう・・・」

思い切り驚かされてしまったことを悔しく思いつつ、私は再びパソコンの画面を見る。

夏目春「・・・そんな必死になって読むような記事なの?」

泉玲「結構面白いよ、これ。ほら、ここの『クラウド化に向けた次の一手』とか――」

夏目春「興味ないな」

本当にそうならふーん、だとかへぇ、だとかもっと気のない返事を寄越すはずだ。

それなのに食い気味ではねつけると言うことはすなわち。

(もしかしてこれ・・・嫉妬してる?)

だとしたら大変だ。ハルくんに無用な誤解をして欲しくない。

そう思った私は――

泉玲「確かに大谷さんは顔も整ってるし、仕事でも成功しているし・・・すごい人だなって思う。けど、私はハルくんの方がかっこいいと思ってるよ」

夏目春「!」

自分の気持ちを素直に伝えると、ハルくんは一瞬驚いたような顔をして私からふいと目を逸らした。

夏目春「・・・何言ってんの?」

泉玲「いや、あの、えっと・・・」

勢いで言ってしまったせいか、冷静になるとどんどん照れくさくなってしまう。

泉玲「ごめん、今恥ずかしいこと言った!忘れて!!」

夏目春「無理」

私のお願いをすぐさま却下した上、ハルくんはニヤリと笑ってこちらへ距離を詰めてくる。

夏目春「誰が誰よりかっこいいんだっけ?」

泉玲「も、もう絶対に言わない・・・」

夏目春「ふーん」

余裕たっぷりの表情でそう言った後、ハルくんは何故か私をソファへと押し倒す。

夏目春「じゃ、力づくで言わせようかな」

泉玲「・・・!」

ハルくんの手が私の身体へと触れる。

それは服の裾から中へと侵入して来て―――――

泉玲「っ!?あははっ、ははっ・・・ちょ、くすぐるのやめ・・・あははは・・・!」

お腹のあたりをくすぐられ私は溜まらず笑い声を上げてしまう。

夏目春「言うまで止めないから」

泉玲「そんなのずる――ははっ、ちょっと、ほんと・・・あははっ!わ、分かったから・・・!」

観念すると、ハルくんはちょっと意地悪く笑いながら私の言葉を待つ。

泉玲「えーっと、その・・・ハルくんが私にとって一番かっこいい、です」

照れつつ素直にそう言うと・・・

夏目春「・・・ありがと」

唇だけが触れる軽いキス。

その行為が嬉しい分だけ頬が熱くなってしまう。

泉玲「私ばっかり言わされてずるいから、ハルくんも」

夏目春「えー・・・じゃあ冷が一番予想つかなくてズレてて面白い」

泉玲「ちょっと!そうじゃなくて―――」

もっとちゃんと言って。そう伝える前にハルくんの顔が突然真剣なものになったせいで、私は思わず息を呑んでしまう。

夏目春「玲が一番好きだし、可愛いと思ってる」

夏目春「ま・・・ズレてて面白いってのも本当だけど」

泉玲「・・・」

夏目春「あのさ・・・なんか反応してくれないと恥ずかしいんだけど」

照れ隠しにむすっとした表情を浮かべるハルくんが愛おしくて、胸が一杯になって言葉が出ない。

だから私はハルくんに口づけをして、この気持ちを伝えるのだった。