【スタマイ】神楽亜貴 SRはい、これLv.60(僕的に言えばこっち)※シナリオネタバレ

最初はあまりの塩対応に少し苦手だった神楽なのですが、最近どんどんその中にある優しさとかにハマっています。

このお話しの神楽が妙に私好きで、なんかこういう面があるから嫌いになれないし、可愛く思えたりするのかなって思える私はMの素質あるのかもしれないです(笑)

ただお話しの中の玲ちゃんがいつもの玲ちゃんの良さが出ていないのが残念だったり。。

神楽何気に怖いから、顔色伺っちゃうのは分かる気がしなくもない(笑)

でも、このお話しを読んで、神楽のことを他の人にも好きになってもらいたいです♡

僕的に言えばこっち

いつもの朝。出勤時間が私より遅い神楽さんはまだベッドの中にいた。

泉玲「いただきます」

私は一足先に起きてシャワーを浴び、支度を済ませてから朝食をいただく。

神楽亜貴「・・・おはよ・・・う、何このにおい」

泉玲「あれ、早いですね。おはようございます」

神楽亜貴「・・・ねえちょっと、まさかそれ食べてるの・・・」

泉玲「え?納豆ですよ」

今日の私の朝食のメニューは、白米、お味噌汁、納豆、お漬物だった。

泉玲「日本の朝食といったら、やっぱり納豆ですよ」

神楽さんはまるでゲテものでも見るような顔で、納豆を食べる私を見ている。

神楽亜貴「嘘でしょ・・・信じられない。この家でそんな庶民のもの食べないでよ・・・しかもよりによって納豆とか・・・僕が一番許せない食べ物なのに・・・」

泉玲「美味しいですよ、神楽さんもどうですか?」

神楽亜貴「絶対いらない、二度と勧めないで。その残りのその腐った豆を、早く捨てて」

泉玲「・・・」

今までにも私が口にしたり手にしたりするものに対して、”庶民的なもの”を嫌う神楽さんが否定的な事は何度もあった。

(納豆に対しては、特別あたりが強いなあ・・・)

泉玲「腐ったまずいものって言ったら、ブルーチーズだってそうなのに・・・」

(実はブルーチーズってちょっと苦手だけど・・・神楽さんは好きなんだよね)

私の何気ない独り言が神楽さんの耳に届いてしまった。そして想像以上に、神楽さんは反応を示す。

神楽亜貴「は?ちょっと、納豆とブルーチーズを一緒にしないでよ。そんな下品なものとはわけが違うんだから」

泉玲「な・・・げ、下品って!納豆に失礼ですよ!」

ブルーチーズか納豆か。納豆かブルーチーズか。

くだらなすぎる喧嘩の結果、仲直りできないまま出勤時刻となってしまった・・・。

(・・・神楽さん、もう帰ったかな)

時刻は19時をまわったところ。今朝の事が、まだ胸に引っかかる。

(なんか、感じ悪かったかな・・・私も。帰ったら謝ろう)

(だけど・・・)

神楽さんと私とでは、価値観が大きく違う。

そして問題ないかのようにこれまでは思えてきたけれど、よくよく考えたらこれから先もこのズレまくったお互いの価値観で大丈夫なのだろうか。

(うん・・・よし、今朝の事は私が悪かった)

(あそこは神楽さんの家なんだし、神楽さんの嫌がる事はやめるべきだ)

(それで、これからは神楽さんの価値観に合わせる努力をしよう)

ずっと一緒にいたいから―――私は今後の決意を固めて、課を後にする。

泉玲「ただいま戻り・・・あっ」

神楽亜貴「・・・」

そこにはシャワーを浴びたばかりの神楽さんがいた。

なんとなく気まずそうに、私の目線を合わせないで冷蔵庫へと向かう。

泉玲「神楽さん・・・今朝はすみませんでした。私、勝手が過ぎました・・・自分の価値観を押し付けようと。これからは、私納豆は控えますし・・・ブルーチーズも好きになります」

神楽亜貴「・・・」

神楽さんは何も答えてくれない。だけど、部屋にはなんだか嗅ぎ慣れたにおいが・・・

神楽亜貴「・・・別に、僕も少しだけ悪かったし」

神楽亜貴「でもあんなにマズイもの、やっぱり二度と食べたくない」

泉玲「え?マズイって・・・」

台所には、開けたばかりの納豆のパックが置いてある。

(あ・・・もしかして・・・)

泉玲「食べようと・・・してくれたんですか?」

神楽さんの方から、歩み寄ってくれた。

大嫌いなはずの納豆に、チャレンジしてくれた・・・私を理解しようとして。

神楽亜貴「・・・二度と、食べたくない」

(神楽さん・・・)

泉玲「今度、神楽さんも食べられるアレンジメニュー考えておきます・・・」

神楽亜貴「いいよ、考えなくて・・・」

大丈夫、きっと私達はずっとこうやって価値観の違いについて喧嘩をしていける。

(こうやって、少しづつ歩み寄っていけるから・・・)

大富豪の神楽さんと平民の私はその夜、ブルーチーズとワインで仲直りの乾杯をした――――。