【スタマイ】荒木田蒼生 SR破魔矢を射てLv.40(優しいカレの素顔)※シナリオネタバレ

何気に玲ちゃんと荒木田さんのやり取り好きです♡

あと、都築先生の前での荒木田さんの様子とかも凄く可愛いと思います。

そんな荒木田さんのお話しを是非読んでください、今回はお正月です!

優しいカレの素顔

12月31日、大晦日の夜。

泉玲「待ちに待った年末年始のお休み!・・・とはいかなかったなぁ」

いつも通りの勤務を終えた私は、せめて年越し蕎麦でも食べようと、老舗のお蕎麦屋さんを目指している。

その途中――

荒木田蒼生「あ。」

泉玲「あ。」

曲がり角で偶然対面したのは、どう見ても荒木田さんだ。

荒木田蒼生「何してんだお前、こんなとこで」

泉玲「大晦日だし年越し蕎麦を食べに行こうかと。この先にある老舗のお店、すごく美味しいんですよ」

荒木田蒼生「ああ、偶然だな。俺もそこに行く途中だ」

泉玲「え、そうなんですか?年末だっていうのに一人でお蕎麦ですか」

荒木田蒼生「お前だってどうせ一人だろ」

泉玲「うっ・・・そうでした」

荒木田蒼生「ついでだし、一緒に行くか?」

泉玲「いいんですか?」

荒木田蒼生「同じ店目指すのにここで別々に行くのもおかしいだろ」

泉玲「確かに。またお店で会うのも微妙ですしね」

こうして私たちは、同じ目的地へ向けて歩き出すのだった。

(それにしても、今年最後の日に荒木田さんと会うなんて、夢にも思ってなかったな)

なんとなく空を見上げたら、星のない夜空に雲が浮かんでいるのが見える。

見上げた視線をそのままに、隣を歩く荒木田さんを横目で見遣ると・・・

(背、やっぱり高いな。バスケやってたって言ってたもんな)

横顔を見ている内に、私は荒木田さんとの出会いを振り返っていた。

(最初は少し怖そうで、良からぬ噂を沢山聞いて、現場でバッティングしたりして・・・初っ端なお茶に誘ったんだっけ)

(我ながら、なんて無茶苦茶なことをしたんだろう)

泉玲「荒木田さんは来年の抱負とかありますか?」

荒木田蒼生「別に。刑事として、頑張るだけだ」

泉玲「ふふっ、荒木田さんらしいですね」

荒木田蒼生「あー、でも年明けにあるサイン会には必ず参加・・・ってこれ抱負になってねぇか」

泉玲「サイン会?」

荒木田蒼生「いや、なんでもねぇ」

誤魔化すような声で会話が終わったのをいいことに、私はずっと気になっていたことを聞こうと決める。

泉玲「荒木田さんって、ほんとに府警キラーだったんですか?」

荒木田蒼生「は?」

泉玲「そして更に女嫌いって。警視庁内で、荒木田さんの情報が錯綜しすぎです」

荒木田蒼生「なんだよそれ」

泉玲「とある噂です」

荒木田蒼生「知らねぇよ。目つき悪くて怖がられて、勝手にそう思われてるだけだろ」

(目つき・・・そんなに悪いかな)

私にとっては、たまに見せる優しい顔のほうが印象に残っているわけで。

(目つき悪いって言うけど、よく見たら目尻とか優しげなラインだし)

(ていうか肌も白いし、髪の毛も柔らかそうだし・・・)

(これこそ正統派イケメン―――)

荒木田蒼生「見すぎだ」

泉玲「わっ!?」

伸びてきた手が私の目を覆い・・・視界が閉ざされて歩くことが出来なくなった。

泉玲「荒木田さ・・・!」

(え・・・)

(もしかして・・・照れてる?)

指の隙間から、照れているような表情が見える。

泉玲「・・・荒木田さん?」

荒木田蒼生「・・・!」

目が合うと、荒木田さんは気まずそうに早歩きで歩き出していく。

(え、置いてかれる!)

(一緒に行こうって言ってたのに)

やっぱり別々で行くのかと肩を落とした・・・けれど。

荒木田蒼生「おい、泉」

泉玲「え・・・」

荒木田蒼生「なにしてんだよ、置いてくぞ」

泉玲「・・・!」

少し先で立ち止まった荒木田さんが、私を呼ぶ声が嬉しくて。来年はもっと沢山彼のことを知りたいな、なんて・・・星のない夜空の下で、生まれたその感情に戸惑いと喜びを感じたのだった―――