【スタマイ】山崎カナメ SR天才高校生の日常Lv.60(花びらに込めた願い事)※シナリオネタバレ

スタマイ人気投票ランキング、3位おめでとうございます!

上位ランクに入っていたキャラのキズナストーリーを頑張って解放出来たものを少しずつ上げていけたらと思います。

花びらに込めた願い事

九条家の人たちに誘われて、お花見に参加した帰り。

九条さんたちは先に引き上げたので、私はカナメくんとふたりで歩いていた。

泉玲「昼間の桜も綺麗だったけど、夜桜も綺麗だね」

立ち止まり、すぐ頭上で咲き誇っている桜を眺める。

カナメくんも私に合わせて立ち止まったけど、どこかけだるげだ。

山崎カナメ「さっきまでずっと桜を見てたのに、よく飽きないね」

泉玲「だって、昼間見るのとは雰囲気が違うし」

泉玲「あ・・・」

ひらりひらりと降って来る桜の花びらをつかまえようと、手を伸ばしてみる。

でももう少しのところで、花びらは私の手をかすめて地面へと落ちていった。

泉玲「なぜ・・・」

山崎カナメ「ねえ、早く帰ろう」

泉玲「うん・・・ちょっと待って」

山崎カナメ「なんでそんな、ムキになってんの」

泉玲「あのね、地面に落ちる前に花びらを3つつかまえられたら、恋が叶うんだって」

山崎カナメ「ふーん・・・」

興味なさそうに、カナメくんが気のない返事をする。

しばらくは花びらを追いかける私を眺めていたけど、ふと手を伸ばしてこちらを見た。

山崎カナメ「取れた」

泉玲「えっ!?」

山崎カナメ「こんなの、簡単じゃない?」

泉玲「私、まだ1枚も取れてないのに・・・!」

なんだか悔しくて、ムキになって花びらを追いかける。

でもまるで私を嘲笑うかのように、花びらは手からするりと逃げていった。

(うう、なんで取れないの・・・?私、桜に嫌われてる?)

山崎カナメ「2枚目」

泉玲「そんなバカな・・・!」

泉玲「わ、私だって・・・今から本気出すよ!」

山崎カナメ「ダイエットは明日から、って言ってるのと同じくらい、説得力がないね」

でも、カナメくんもなんだかんだ言いながらチャレンジしている姿がかわいい。

結局、私が1枚目で苦戦している間に、カナメくんは3枚目をゲットしてしまった。

山崎カナメ「はい。これで、俺の恋は叶うってことだよね」

泉玲「くっ・・・天才め・・・」

(頭がいい上に、こんなところでも器用なんて羨ましい・・・)

(まあ、私が今のところ、叶えたい恋もないんだけど)

泉玲「でも、ちょっと楽しかったね。桜も綺麗だったし」

山崎カナメ「・・・お姉さん」

呼びかけられて振り返ると、カナメくんが私の手を取った。

驚くよりも先に、そっと手のひらに何かを握らされる。

泉玲「これ・・・」

山崎カナメ「お姉さんにあげる」

ぞれはカナメくんが取った3枚の花びらだった。

山崎カナメ「早く帰ろう。遅くなると危ないよ」

泉玲「あ・・・待って!」

山崎カナメ「何?」

泉玲「いいの?カナメくんが取ったものなのに」

山崎カナメ「別に、そんなジンクス信じてないし。ただ・・・綺麗だから、お姉さんにあげたいと思っただけ」

素直ではないその言い方に、つい声を出して笑ってしまった。

カナメくんは一瞬だけバツが悪そうな顔をしたけど、すぐにいつものしたたかな表情を浮かべる。

山崎カナメ「それに、俺は自分の力で叶えたいから。・・・お姉さんとの恋を」

泉玲「あっ・・・」

カナメくんんの言葉をさえぎるように、強い風が吹く。

聞き返そうとしたけど、それを許さない、というようにカナメくんが私の手を取った。

泉玲「カナメくん、今・・・」

山崎カナメ「なんでもないよ。少し寒くなってきたし・・・帰ろう。それとも、風邪ひいたら俺に看病してほしい?」

泉玲「え!?そ、それは・・・」

カナメくんに手を引かれながら、慌てて歩き出す。

そのあとも、ずっと手はつながれたままだった。

山崎カナメ「俺は自分の力で叶えたいから」

(あのあと・・・なんて言ったんだろう?)

でもそのときの、まるで射抜くようなカナメくんの視線を忘れられない私だった・・・