【スタマイ】青山樹 SSRずっと傍に置いて?Lv.50(そうなる予感)※シナリオネタバレ

青山さん、声が杉田さんだからとても気になる存在ではありながら、本編が長いということから、何かと私の中で後回しにされている存在です。

青山さんと都築先生のやり取りは読んでいて凄く好きです。

何気に二次元画像ですが、おぼっちゃまというのがとてつもなく服装や色々なところから実感します。

何かとガチャで縁があるのと、この度人気ランキング7位ということで、今後は色々なお話しをアップ出来たらと思っています。

そうなる予感

青山樹「・・・」

(いつになく真剣だな、樹さん)

携帯を構えて熱心に撮影をしている樹さんの姿を、ぼんやりと見つめる。

樹さんの視線の先にあるのは、特製・黄金色親子丼。

改良に改良を重ね、とうとう樹さんは今までにない輝きを放つ親子丼を完成させた。

青山樹「もう少し角度を変えた方がいいか・・・」

カシャッ!

青山樹「よし、次はこっちの角度で・・・」

カシャッ!

角度を変えて1枚、また角度を変えて1枚・・・。

樹さんは先ほどからずっと、親子丼の写真を撮影している。

(確かに今までの親子丼と比べて、輝きが断然違うよね)

(でも樹さんの親子丼、どれも美味しかったからな)

毎回作る度にレシピを少しずつ変えて、私に感想を求めていた樹さん。

もし「どれが一番美味しかった?」と聞かれたら、私は迷わず「全部!」と答えると思う。

(樹さんの料理、本当に完璧なんだもんなあ)

(お店で食べる親子丼よりも、全然美味しいし)

青山樹「・・・少し光加減を変えてみるか」

カシャッ!

青山樹「やっぱりさっきと同じ方がいいか・・・」

カシャッ!

(それにしても、いつまで撮るつもりなんだろう)

(まさか、朝まで続けるわけじゃないよね・・・?)

食べブログに載せる写真だから、しっかり撮りたい気持ちは分かる。

・・・でも、ちょっと寂しい。

(樹さんをこちらに向かせるには・・・)

泉玲「あおぴょん」

青山樹「おい!」

それまで真剣に写真を撮っていた樹さんが、パッと振り返った。

青山樹「その呼び方はやめろと言ったはずだ」

泉玲「いいじゃないですか、二人きりですし。それに今の樹さんの顔、完全に人気ブロガーのあおぴょんですよ?」

青山樹「・・・仕方ないだろ。写真撮影は重要なんだから」

青山樹「あと少しで終わらせる」

カシャッ!カシャッ!

先ほどよりも速いスピードで、樹さんはシャッターを切り始めた。

その様子を眺めているうちに、ふと樹さんと出会った頃のことを思い出す。

(そういえば、”あおぴょん”が全ての始まりだったな)

(この秘密を共有してなかったら、私・・・樹さんにいびられっぱなしだったかも)

泉玲「・・・あおぴょんは、私の命の恩人か」

青山樹「は?」

写真を撮影する手を止めて、樹さんが訝し気に私を見つめる。

青山樹「どうした、急に?」

泉玲「あれ?もしかして、口に出てました?」

青山樹「ばっちり聞こえたぞ」

青山樹「で、何であおぴょんが命の恩人なんだ?」

簡単に理由を説明すると、樹さんは複雑そうに眉を寄せた。

青山樹「さすがに大げさだろ。でもお前の場合、食欲旺盛だからな。ある意味、間違ってはないか。ていうか、パートナーになって早々、先輩をあだ名で脅すのってどうなんだ?普通あ、ありえないだろ」

泉玲「それだけ樹さんのいびりがひどかったってことです。あおぴょんで脅してなかったら、絶対に私、やっていけなかったですよ」

青山樹「ふぅん・・・まあ、いびりじゃなくて『指導』だけどな」

泉玲「あれのどこが指導ですか・・・クリーニングの引き取りくらい、自分でしてください!」

あれこれ言い合っているうちに可笑しくなり、二人で同時に笑いだす。

(樹さんとこんな風に笑い合うなんて、不思議な気分・・・)

『超優秀』『モテる』『高嶺の花』。

研修中に樹さんの噂話を聞いた時、正直、自分とは無関係だろうな・・・と思っていた。

なのに同居するようになって、そして恋人同士になって・・・本当に不思議な縁だと思う。

泉玲「とにかく私は、あおぴょんに感謝してるんです。あの時、この秘密を共通してなかったら、こんな風に樹さんと付き合うことも、なかったかもしれませんし」

青山樹「そうか?別に秘密の共通なんかなくても、恋人同士にはなってただろ」

泉玲「えっ!?」

意外な言葉が出てきて、思わず声を上げてしまう。

泉玲「どうしてそう思うんですか?」

青山樹「・・・別にいいだろ」

樹さんは恥ずかしそうに頬を染めて、親子丼を差し出した。

青山樹「待たせたな。腹が減っただろ、これを食おう」

泉玲「もう撮影はいいんですか?」

青山樹「ああ」

泉玲「ありがとうございます」

黄金色に輝く親子丼を受けとって、樹さんと半分ずつ仲良く食べる。

泉玲「で、どうして恋人同士になってたって思うんですか?」

青山樹「お前・・まだその話、続いてるのか?」

泉玲「いいじゃないですか。気になるので教えてください」

すると樹さんは小さく息をついて、改めて私の方へ向き直る。

青山樹「俺にとってお前は、最初から特別だったんだよ。根性あるし、顔も・・・可愛いと思ったし」

泉玲「へ・・・?」

樹さんの言葉に危うく箸を落としそうになる。

泉玲「さ、最初からって・・・本当ですか?」

青山樹「こんなことでウソつくか!・・・で、お前はどうなんだよ?俺のこと、どう思ってたんだ?俺だって本当のことを言ったんだから、ちゃんと答えろ」

樹さんが真剣な表情で、私の顔を覗き込んだ。

至近距離で見つめられて、鼓動が早鐘を打ち始める。

(こんなこと、真顔で質問されても恥ずかしすぎる・・・)

泉玲「ええと・・・怖い姑みたいな先輩?」

青山樹「・・・」

泉玲「いたっ!」

照れ隠しに答えた瞬間、樹さんに無言でデコピンされる。

泉玲「も~、何するんですか!」

青山樹「お前がふざけたこと言うからだ」

泉玲「そうですよね、ごめんなさい・・・なんていうか・・・今更ですけど、樹さんは特別だだったというか。こうなる予感があったのかもしれませんね」

青山樹「・・・何?」

泉玲「でないと、ほとんど知らない男性との同居なんて、するわけないですから。いくら業務上必要なことであったとはいえ、本当に嫌なら絶対に断っていたと思います。無意識のうちに樹さんのこと、特別な人だって感じたのかもしれません」

青山樹「玲・・・」

泉玲「これからも、ずっと樹さんの傍にいさせてくださいね」

青山樹「当たり前だろ・・・」

樹さんは感極まったような表情を浮かべて、私を強く抱き締めた。

惹かれるように唇が重なり、お互いの温もりを確かめ合う。

青山樹「じゃあ、予感が確信になったお祝いをしないとな」

(わ・・・)

私の肩と膝の裏に手を添えて、樹さんが私の身体をふわりと抱き上げる。

これから始まる情熱的な時間に思いを馳せながら、私はそっと彼の首に腕を回すのだった。