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あらすじ
旅人のキノが相棒でモトラドのエルメスと旅をしながら、様々な国を巡るという短編、1話完結型のファンタジーである。キノとエルメス以外にも、「師匠と相棒」「シズと陸」が主人公となる話があり、稀にこの3者以外が主人公の話もある。基本的にはキノら旅人が、毎話、独特の制度や技術、価値観を持つ国家や国民と関わるというストーリーで、そこに寓話の要素を持つ。本作はライトノベルにおける「寓話的異世界物語のさきがけ」という評価もある。
作者は、松本零士の『銀河鉄道999』がこの作品の根源にあると語っている。 また、時雨沢曰く、「読者層は小学生から高校生辺りが主であるため、難しい表現はなるべく避けている」という(wikiより拝借)
1話目「人を殺すことができる国」のあらすじと感想
この作品を観たのは初めてだったのですが、名前は有名なので知っていました。
旅をしながら色んな国に行くキノとバイクで言葉を話すエルメスのお話なのでしょうか?
1話目は人を殺すことができる国に行くお話です。
途中で旅人に遭遇して荷物を運んで欲しいと頼まれるキノですが断ります。
その旅人は自分の国の平和さや争いごとを好まず、争う人間を罰することに嫌気がさしたとのこと。
たかが殴ったくらいで罪に問われるなんてウンザリだからこそ、人を殺すことができる国に移住することを決意したそうです。
キノはとても平和な国と聞いて、その国に対して認識をしていたので国に入る前や入ってからも自分の身を守るために銃を即座に引き抜く心構えを常に持ってはいたものの、不思議なことにどこにも争いごとはなく国はとても穏やかで平和なのです。
旅人にもとてもみんな親切にしてくれて、とてもそのような法律があるとは思えませんでした。
その国に住むご年配の方に声を掛けられたキノは移住を勧められます。
人を殺すことができる人にはこの国はとても向いていると言われますが、キノは言葉の真意が分かっていませんでした。
そんな時に途中で遭遇した旅人も入国したらしく、荷物を運ぶのを断ったキノに逆恨みを抱いて絡んできます。
キノの荷物を全て自分に寄越せ、さもなくば殺す。
キノは当然のように断ります。
旅人は宣言通りキノを殺そうとしますが、旅人が銃を撃とうとするや否やボーガンの矢が手に刺さります。
旅人は一体自分の身に何が起きたのか分かりません。
周囲を見渡すと、国の人が自分を取り囲んでみんな手には武器を所持しています。
旅人はびっくりして「なんなんだよ!なんなんだよ、おまえらは」と叫んで動揺を隠せません。
するとキノに移住を勧めた老人が旅人に言います。
老人「ダメなんだ。いけないことなんだよ。だから止めたんだよ」
老人「質問に答えよう。ここでは、この国ではね、人を殺すという行為は許されていないんだよ」
旅人「嘘をつきやがれ!ここは殺人が禁止されていない国だから、わざわざ来たんだぞ」
老人「その通りだ。だから私たちはこうしてここにいるんだ。この国ではね、人を殺したもの、人を殺そうとしたもの、人を殺そうとするものは、みんなに殺されてしまうことになっている。つまりは、禁止されていないということは、許されているということではないんだよ。すまないね、君は危険だから」
そう言って老人は旅人を刺し殺します。
キノはその後また旅に出るのですが、途中でまた別の旅人に遭います。
その旅人はキノにその国が平和だと聞いたので向かうのだが本当かと尋ねます。
キノは本当だと旅人に伝えて終わるのですが…
なんて道徳的なんだ!!!!
いや、アニメは悪の代表みたいにマスコミなどで取り上げる人とかいて鵜呑みにしている人にも観て欲しいです。
だからアニメという作品は好きなのです。
本当に世の中はこれだと思います。
法で禁止されていないから何しても良いとは限らない、いかにみんなで平和に穏やかで上手に毎日を過ごせるかなどはみんなで協力しないと得られないことなのですよ。
イジメ問題に関しても、未成年は法律で罰せられないからといって何をしても良いとは限らない。
これが分かっていない人があまりにも世の中最近多すぎるように思えました。
けれども、普段から気をつけていない人は、この作品を観ても何も感じないのでしょうね。
それにしても正当防衛や、人に害をもたらす人間はみんなで殺すって良いなと思いました。
好きで殺してる人が誰もいないというのも大切な点です。
色んな人がいて、色んな人と関わらなければいけないのが人間だからこそ、常に気を使う気持ちを忘れてはいけないのかもしれません。
ちょっと観たあと色々と考えさせられました。
今後キノがどんな国に行ってどんな人と遭うのかとても楽しみです。