第三話「安堂直行」あらすじ
殺したはずの犬屋敷が無傷で立ち上がったことに獅子神は動揺すると、その場から飛び去った。
その姿を見て、犬屋敷は獅子神が自分と同じ機械の体であることを確信する。
その翌日から犬屋敷は飛行能力や治癒能力など新たな能力が使えることに気づくと、その能力を駆使して更に人助けを行っていく。
一方、獅子神はなぜ犬屋敷を倒せなかったのか戸惑いながらも、親友である安堂直行をいじめの標的としていた不良グループと対峙する・・・(公式HPより)
第三話「安堂直行」を観ての感想
同じ能力を得て壱郎さんは人を助けるために使い、獅子神くんは人を殺すために使います。
これは生き方とか年齢にも関係するのかな?
3話目は2人の日常を半々に描いていて、獅子神くんは早い段階で機械の自分の身体を使いこなしていて、空も飛べるし、傷や怪我も治せることを知っていても人を殺すことに力を使います。
壱郎さんは獅子神くんが空を飛べるのを見て自分も飛べると思ったり、猫の親子が目の前で死んで助けたいって思って初めて傷や怪我を治せることに気付きます。
同じようにこの作品を見て壱郎さん側に立ちたいと思う人って何人いるのかな?
今朝ネットで最近の若者は昔よりもマナーが良いというのを目にしたけれども、表面上で分からないって結構怖いと思っています。
それこそ獅子神くんと同じ若者って多いように思います。
獅子神くんは友だちの安堂くんを虐めた人を最終的に殺して。
安堂くんは人を殺したり、お金を盗んだりするような人間とはもう関われないと、2度と家にも来ないでくれと獅子神くんに言うのですが、安堂くんみたいに思う人もあまりいないのではないのかなぁって…自分を虐めた人間が死ぬ、ザマァって自業自得って思う人の方が多いのではないのかなって思います。
もしも自分ならば多分ザマァって思うと思うから。
獅子神くんがそれこそ、無差別殺人ではなく、虐める人や犯罪者などを殺すだけならば多分私は「もっとやれー」って思ってしまっていました。
しかし、獅子神くんは友だちと家族以外はどうでも良いというスタンスだから怖いと思ってなんか嫌だなって思って見てしまっています。
人間とはなんて自分勝手な生き物なのだろうとは作品を見ていて自分自身を観察していても気付きます。
だからこそ、壱郎さんは凄いなと思わざる得ません。
同じように能力を得たら自分も人助けのために使いたいとか色々思いながら、多分獅子神くん側の人間になるような気がするからです。
多分それは自分の弱さでもあるのだろうなとは思います。
1話目で壱郎さんは家族からも虐げられるような悲惨な人生のようでしたが、生き方として、人間として凄く素敵な人だなと…強い人だなと感じます。
人間というのは、酷い目に自分が遭ったら絶対に同じような酷いことを他の人にはしないように思うと思うのですが、意外なことに、自分がされたから「していい」と思ったかのように、同じことを他の人にもするのが世の中だったりします。
そして虐めというのは、学生時代もありますが、社会に出てからはもっともっとそれこそ学生時代とは比べものにならないくらいの幅広い年齢の人がしています。
そんな世の中で壱郎さんはそれでも人を助けようと思うのは、心が強い人なのだなと思わざる得ません。
作品を通して感じて思うことは、弱い人間が弱い者虐めや他人に攻撃的になり、強い人間は弱い人間を助けて他人に優しいって本当なんだなって。
アニメですが、現実と比較しても本当にそうなのだろうなと実感させられます。
獅子神くんが今後考えが変わることってあるのでしょうか?
壱郎さんは今後どのような活躍をするのでしょうか?
ますます気になるばかりの、いぬやしきです。