【スタマイ】渡部悟 SSRテキトーなお茶会Lv.50(うさぎさんは寂しがり)※シナリオネタバレ

今回のイベントが「不思議の国のアリス」の雰囲気のお話しで凄くどのカードも素敵で可愛いです。

何故か私は渡部さんのSSRカードが今まで一枚もなくて、今回ガチャで初めて出ました!!

そして本編を読んでいない私なので、渡部さんのお話しをほぼあまり読んだことがなかったのですが、優しいんですね!驚きましたって普段から確かに本編でも優しいですが、なんか大人なんだなって(笑)

是非是非不思議の国のアリスの世界の渡部さんのお話しをお楽しみください。

うさぎさんは寂しがり

ワタベ「いらっしゃい、玲ちゃん」

ティーパーティーの会場へ行くと、三月うさぎのワタベさんがニコニコ顔で出迎えてくれる。

泉玲「お待たせしました!今日のティーパーティー、とても楽しみにしてたんですよ・・・」

(って、あれ?)

広い会場を見回して、思わず私は首を傾げた。

大きなテーブルの上にたくさんのお菓子が用意されているものの、席に着いている人は誰もいない。

泉玲「他の人はどうしたんですか?」

何気なく尋ねると、ワタベさんは少しおどけたように肩をすくめた。

ワタベ「着いて早々、他の男を気にするなんてつれないね。玲ちゃんは、俺の恋人なのに」

泉玲「ご、ごめんなさい!そういうわけでは・・・」

慌てて手を振ると、ワタベさんはおかしそうに笑って私の頭をポンポンと撫でた。

ワタベ「ははっ、冗談だよ。焦っちゃって可愛いね。実は今日のティーパーティー、招待したのは玲ちゃんだけなんだ」

泉玲「え、そうなんですか?」

ワタベ「いつも頑張ってる君を、とことんおもてなししようかな・・・と思って。今日は二人きりのパーティーだよ」

(ワタベさんと二人きり・・・)

大勢でわいわい楽しむパーティーだと思っていたので、思いがけない言葉に胸がトクンと大きく波打つ。

(すごく嬉しい・・・)

ワタベ「さあ、お姫様。どうぞ、こちらに」

泉玲「あ・・・ありがとうございます」

恭しくお辞儀をするワタベさんにエスコートされて、席につく。

紅茶とケーキを用意してもらって、二人きりのティーパーティーが始まった。

泉玲「ケーキ、美味しいそうですね」

ワタベ「でしょ?でも、もっと美味しくなるおまじないをしてあげる」

ワタベさんは私の隣に座ると、フォークでケーキを一口分すくって私の口元に寄せた。

ワタベ「はい、あーん?」

(おまじないって、あーんのこと!?)

嬉しさ半分、恥ずかしさ半分の気持ちで、口元のケーキをじっと見つめる。

ワタベ「照れなくていいよ。このパーティー会場には、俺と玲ちゃんしかいないんだから」

(確かに・・・)

泉玲「じゃあ、失礼します・・・」

おずおずと口を開けて、口元のケーキを頬張る。

泉玲「・・・美味しい」

ワタベ「うん、よかった。じゃあ、次の一口ね。はい、あーん?」

泉玲「あーん!」

素直に口を開けて、残りのケーキも全部ワタベさんに食べさせてもらう。

泉玲「ありがとうございます、すっごく美味しかったです!でも、私が全部食べちゃってよかったんですか?」

ワタベ「大丈夫、実はもう一つあるんだ」

ワタベさんが指をパチンと鳴らすと、白い煙と共に新しいケーキが出現した。

泉玲「すごい!」

ワタベ「でしょ~?じゃあこのケーキは、玲ちゃんにたべさせてもらおうかな」

泉玲「え?」

ワタベ「はい、よろしく~」

耳をぴょこぴょこ揺らしながら、ワタベさんは自分の唇を軽く指で突く。

(ちょっと恥ずかしいけど、二人きりだし・・・よし!)

泉玲「分かりました。じゃあ・・・はい、あーん?」

フォークでケーキをすくって口元に寄せると、ワタベさんは満面の笑みを浮かべてケーキを頬張った。

ワタベ「うん、美味しい。玲ちゃんに食べさせてもらうケーキは格別だね」

泉玲「ふふっ、それはよかったです」

美味しいケーキと紅茶をいただいて、穏やかな時間が過ぎていく。

しばらくすると、ワタベさんはテーブルの上に肘をついて深い溜息をついた。

ワタベ「・・・」

泉玲「どうしたんですか?」

ワタベ「いや、玲ちゃんと二人きりの時間を過ごすの、久し振りだな・・・と思って。ずっと忙しくて、なかなか会えなかったでしょ?」

泉玲「そうですね・・・」

最近は、帽子屋のミヤセさん、チェシャ猫のハトリさんが主催するお茶会やトランプ兵のヒヤマさん主催のお花見へのお誘い、魔王ヨウさんからの招集などが連日続いていた。

ワタベさんはもう一度溜息をつくと、不意に私の顎に指を添えて瞳を覗き込む。

ワタベ「ねえ、玲ちゃん・・・うさぎは寂しがり屋なんだよ、知ってた?」

泉玲「え、ワタベさ・・・んっ」

そのままゆっくりと顔が近づいて、優しく唇を奪われる。

ケーキと紅茶の香りがするキスを交わした後、ワタベさんはそっと額を重ね合わせた。

ワタベ「・・・やっと、触れられた」

(そんな表情・・・ずるい)

泉玲「今日は思う存分、二人きりの時間を楽しみましょうね」

ワタベ「もちろん、そのつもり。今日はとことん、玲ちゃんのこと甘やかしちゃうからね」

その宣言通り、ワタベさんはとびっきりの甘い時間を私にプレゼントしてくれたのだった。