映画「ムカデ人間」を観ての感想 ※ネタバレあり ※画像あり

目次

あらすじ

かつてシャム双生児の分離手術の名医であったドイツ人のヨーゼフ・ハイター博士は、これまで自身が行ってきた分離手術とは反対に、人間の口と肛門を繋げて「ムカデ人間」を創造する密かな願望を抱いていた。

ある日、旅行中のアメリカ人女性リンジーとジェニーが車で移動中にタイヤがパンクし、ハイター博士の家に救助を求めてくる。ハイター博士は願望を実現すべく、何も知らない二人を快く迎え入れ、自身が捕らえていた日本人のカツローを加えたムカデ人間の製作に乗り出す(wikiより拝借)

映画を観た感想

『ムカデ人間』がツイッターでトレンド入りをしていて、なんだろう?と思って観てみました。

暫く観ていて思ったことは絶対にこの作品を作った国はアメリカではないなって、思ったらやっぱりオランダだった(笑)

やっぱりホラーはアメリカ以外の国が作る方が面白いですね。

お話は結構アメリカ映画でもどの映画にもあるあるな、車の走行中に車がパンクをして助けを求めた家の住人がヤバイ人だったっていうお話なのですが…本当にかなりヤバかったです。

まず、ムカデ人間を作りたいと考えることがヤバイ。。

ムカデ人間に選ばれるのは、車に乗っていた男性1名、女性2名のうちの女性2名なのです。

何故男性1名は選ばれなかったというと、適合しなかったらしくて…直ぐに点滴に毒か何かを入れられて殺されてしまいますが、これが一番幸せだった気がずっと観ているとしました。

次に突然外車で運ばれてきたのが日本人の男性です。

元ヤクザらしくて、かなり口が悪いのですが、彼が発するセリフは全てアドリブだったらしいです。

そしてこの彼の演技により、今まで大人しいイメージの日本人像への見方が変わったりもしたのだとか。

ここで本当の日本人が登場するのも、アメリカのホラーと違うところかなって思います。

多分アメリカのホラーなら、中国人などアジア人などを日本人役に出演させる気がします。

余談は置いておいて、で博士はムカデ人間にする3人が決まった後に、3人にどのような手術を施すかを説明するのです!

これがヤバイ・・・自分が今からしようとしている手術がどれほど素晴らしい手術なのかを熱く語るという。

しかもそれを聞いている3人は当たり前ですが大騒ぎです!

そりゃ大騒ぎですよね・・・一番マシなのはAかな?だって、BはAの排泄物を食べて飲まなきゃいけないし、CはBの排泄物を食べて飲まなきゃいけなくて・・・博士が作りたい生き物は、Aの口から入ってCのお尻から排泄物を出す生き物・・・絶対に嫌ですよね。

で、主人公らしき車に乗っていた女の人が博士が他の2人を手術のために順番に眠らせている時に、拘束具を歯で解いて逃げ出します。

で、この逃げ出したところで暫く博士と女の子の追いかけっこみたいなのが始まるのですが、

一度追い詰められた時に博士が女の子に言ったお話しも、ですよね~なのですが。

この実験、一度犬を使って試したところ、成功したらしいのです。

で、その実験の時にも一匹今のように逃げ出した犬がいて、もちろんその犬を一番辛い位置のB(真ん中)にしたとのこと。

真ん中は口とお尻をAとCへの結合で縫われるために、かなり傷の治りも遅ければ一番辛いポジションになるけれども、名誉ある場所みたいに博士は女の子に言いますが、結局色々あってどうにか一度は巻くことに成功をするんです!

ここで1人で走って逃げれば良いのに、その女の子が…これもホラーあるあるで、もう1人の睡眠薬で既に眠らされている女の子を連れて逃げようとします(その女の子は勿論眠ったまま)。

なので引きずって逃げようとするから遅い遅い、当然のように屋敷の外まで出れた時には、窓から麻酔銃を撃たれて倒れます。

で、眠っている間に手術をされて、目を開けると・・・そうです、ムカデ人間になっているんです。

麻酔が切れて目を開けた3人は辛さに号泣しているのに対して、博士は手術が成功したことに喜びで号泣しているという姿ももはや狂気!

で、博士が何を一番したかったというのが、ここから明らかになるのが、ただムカデ人間を作りたかったのではなくて、ムカデ人間をペットとして飼いたいというのが、博士の夢であり願いだったみたいです。

けれどもムカデ人間Aのポジションに置いたのは、元ヤクザの日本人男性です。

「新聞を取って来い」と言われても言うことを聞かないんですよね・・・。

もちろん博士は殴ったりして言うことを聞かせようとします。

ちなみにこのムカデ人間は鉄格子に寝る時など夜は入れているので、完全にペットです。

そんなある時、警察の人が訪ねてきます。

博士は警察の人をどうにか追い払おうとしたり、飲み物に睡眠薬を混ぜて飲ませようとするけれども失敗。

辛うじて逮捕状を持って来いと言って一度は家から追い払うことに成功をしますが、その隙にムカデ人間の3人(リーダーのA)はメスを奪って逃走します。

警察の人を追い払った後に、地下のムカデ人間の元に戻るといないので、博士は警戒をしますが、隠れていたムカデ人間Aにメスで足を何か所か刺されます。

博士が気を失っている隙にムカデ人間は逃走をしますが、何せいる場所は地下です。

階段を登る時に結合場所の傷口が開いて出血が凄い描写などがとにかく痛い(こういうのがアメリカのホラーにはないのですよね。結構アメリカ映画のホラーは脅かす系統が多くて、ジワジワってメンタルに来るのより、サクッと色々と終わらせてくれるイメージ)。

で、階段を登りきった時に真ん中の女の子が一度自分が逃走した時に逃げた部屋へと誘導して、部屋のガラスを割るようにAに指示します。

ちなみに移動する時の掛け声はAが日本人と言うこともあり「イチ、ニ、イチ、ニ」です。

しかしAが部屋のガラスを割っている時に、博士が後ろから追いついてしまいます。

Aは観念をして博士に「神様。自分は虫ケラです。親も子供も全て捨てるような虫ケラですが、今まで自分がしてきた罪への罰だと言われても、自分は人間だとやはり思っていたい」みたいなことを博士に訴えかけ、自らガラスの破片で大動脈を切って自害します。

そこがなんとも、日本人の生き様って感じでちょっと感動しました。

これを見て博士は勿論絶望します。

そしてそこへ警察が入ってきて、結局最終的には博士も警察2人も死んでしまいます。

そしてむかで人間はCは警察が来る前に博士が診察をした時、既に病気になっているから切り離して警察2人を新しいCとDにして4人結合すると言っていたので、Cが既に弱っており、その後直ぐに死んでしまいます。

そして真ん中に残ったBだけが自害をしたAと病死したCの間に挟まれて号泣して終わるという・・・後味の悪い作品だったりはするのですが、逆にそこも終わり方として良かったなと思いました。

想像が掻き立てられますよね、どちらにしてもBは口もお尻も手術されているので、生きていても今後辛いだろうしとか。

その後、Bはどうなるのか凄く気になる感じがまた良かったです。

グロ系とか苦手ではない人や、B級ホラーが好きな人には是非オススメしたいです。