映画『ミスペレグリンと奇妙な子供達』を観ての感想 ※ネタバレ含みます

目次

あらすじ

フロリダ州に住むエイブ・ポートマン(演・テレンス・スタンプ)は、子供の頃にはモンスターと戦い、第二次世界大戦の間中ウェールズにある「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」が暮らす家で過ごしていたことを、孫のジェイク(演・エイサ・バターフィールド)に何年間も話し続けていた。その家の女主人であるアルマ・ペレグリン(演・エヴァ・グリーン)は「奇妙なこどもたち」を養っていたが、こどもたちはそれぞれが特殊な能力を持っていたという。

その後、16歳となったジェイクは、祖父のエイブから電話を受け、バイト先の薬局の管理者であるシェリー(演・オーラン・ジョーンズ)とともに祖父の家に向かうが、そこで両目が失くなった状態のエイブを発見する。エイブは「ケインホルム島へ行き、1943年9月3日のループへ行け。そうすれば鳥が全てを教えてくれる」とジェイクに言い残し、不可解にも亡くなってしまう。シェリーが銃を持ってジェイクに加わると、祖父の話に出てきたモンスターが彼女の後ろに出現する。ジェイクはシェリーに対して後ろを撃つように伝えるが、彼女にはそのモンスターは見えず、そのままモンスターは消えてしまう。

精神科医のゴラン(演・アリソン・ジャニー)からの後押しや、ミス・ペレグリンからエイブの誕生日に送られた手紙の発見で、ジェイクと彼の父であるフランク(演・クリス・オダウド)はケインホルム島へ向かうことにする。しかし2人は、こどもたちの家が1943年9月3日にドイツ空軍の空襲を受けて破壊されていたことを知る。ジェイクは失望して父親とともに泊まっていたパブに戻るが、翌日もう1度行ってみると、森の奥に古めかしい屋敷を発見し、「奇妙な子どもたち」に迎えられるのであった(wikiより拝借)

映画を観た感想

この映画はエヴァ・グリーンが出演されるということで、映画公開当初から気になってはいたのですが、都合がつかなくてお家で最近やっと見た流れなのですが・・・映画館に行かなかったことを見終わってとても後悔しました。

とにかく世界観や登場人物などがメルヘンで夢があって、子どもの頃から見た沢山の映画の好きな世界をギューギューって詰め込んだ玩具箱のような作品のように思えました。

登場する各それぞれの子どもたちもみんな透明人間だったり、重さがない女の子だったり、力持ちだったり、植物を育てる能力があったりなど、それぞれがとても個性的なのです。

そんな不思議な力を持つ子どもたちを狙う悪い組織がいて、その組織から逃れるためにペレグリンたちは時間を戻す魔法でずっと同じ時を過ごし続けている(この能力はペレグリンの能力です)。

主人公の男の子のおじいさんは家族からずっと頭がおかしい人と言われていて、主人公にずっとペレグリンや子どもたちのお話しをし続けてきたけれども、ある時期からそれを妄想癖のように言われていたのですが、おじいさんがある日何者かに襲われて、そのおじいさんが死ぬ間際に言った言葉を手がかりに主人公はある島に訪れます。

そこで主人公はペレグリンと子どもたちに会って、おじいさんの話が全て本当だったことを知ります。

そしておじいさんが何故その屋敷から出たのかを聞き、今度は主人公がみんなを守ろうとします。

出てくる敵も目がないというところとか、好きな映画の一つの「パンズ・ラビリンス」を連想するような感じの化け物な感じも良かったです。


左:パンズ・ラビリンス 右:ミスペレグリンと奇妙な子供たち

この化け物が不思議な力を持った子どもの目玉を食べると、元の人間の姿になれるみたいで、目玉を食べるシーンとかも、結構リアルに作られていて、そういうところもティムバートン監督らしいなって思いました。

途中敵をやっつけるために、骸骨に命を与えて戦わせるシーンなどは「カリブの海賊」を連想させたり、沈んだ船のシーンなどのシーンは「グーニーズ」の映画を思い出させたり、見ていて本当にドキドキワクワクしました。

なんだろう・・・この映画の素晴らしさというか面白いと思えたところを文章で上手に表せないです。

是非夢のある作品が好きな人には観て欲しいとだけ伝えたいです。

最後の終わりの方に主人公が東京に来るシーンがチラっと映るところとかも見どころです。

好きな女の子に再度会いに行くのに、単純に直ぐに行くのではなくて、色々と困難を乗り越えて前よりも大人になって会いに行くところとかも個人的には良いなって思いました。

登場人物のメインが大人ではなくて、子どもたちがメインというのもまた魅力なのかもしれません。

実際子どもたちは同じ時間をずっと永遠に生きているので、もはや子どもではないのですが、でも見た目は完全に子どもで・・・内面も純粋な子どもの心を持ったままというところも、ティム・バートン監督自身を表現しているようで、監督じゃなければ作れない作品だなって思いました。

ちょっと久し振りにDVDを購入しようかと思ったくらいに好きです、この映画。

エヴァ・グリーンに関しては「ナイトメア~血塗られた秘密~」というドラマを観た時から、なんとなくそのドラマ自体がティム・バートン監督好きそうだなって思っていたので、やっぱりな~と予感的中というのは嬉しかったです。

でも、それくらいに個人としても「ナイトメア~血塗られた秘密~」のドラマのエヴァ・グリーンのゴシック感は素敵だったなと思います。

興味がある人は、こちらのドラマもオススメしたいです。