【スタマイ】大谷羽鳥BD(バレンタインデーイベント)Ⅰ※シナリオネタバレ

2017年2月9日~2月17日18:00迄、バレンタインのイベントを「スタンドマイヒーロー」というアプリゲームで行っていて、本日はその中の「大谷羽鳥」さんのBDです♡

起きてから羽鳥さんBDガチャを10連で回しましたが撃沈・・・
お昼過ぎに再度10連ガチャを回しましたが、これもまた撃沈・・・

課金しても撃沈・・・欲しかった・・・羽鳥さんカード・・・

結局10連ガチャを3度回して全て撃沈でした。
しかもrevelの人たちも全然でないっていう・・・

でもガチャをしてお祝いが出来て良かったです。
最近とても羽鳥さんがお気に入りの私です。今回のイベントも必死になって「キリチョコ」を集めて、羽鳥さんストーリーを読みました!

ガチャは出ませんでしたが、今回のお話しも面白かったので、お祝いも込めてお話しを公開したいです。

悪だくみはお見通し

2月14日。
ひとしきり大騒ぎしていった成瀬さんも帰り、それぞれがもくもくと仕事をこなす午後。

(はあ・・・成瀬さんとの約束も果たせたし、やっと一仕事終えた気分)
(今日は帰ったら、ゆっくりお風呂に浸かろう)

固まった首や肩を捻っていると、ふいにデスクの上の携帯が着信を知らせた。
ディスプレイに表示された名前を見た瞬間、伸ばしかけた手が止まる。

泉 玲  「・・・」

この画面に『大谷羽鳥』と出た時は、大抵ロクなことにならない。
同じ過ちを繰り返して何度も頭を抱えているけれど、いい加減私だって、この法則くらいは学んでいる。

青山 樹 「おい、誰か携帯鳴ってる」
夏目 春 「玲ちゃんですよ」
今大路 峻「出ないんですか?」
泉 玲  「た、たぶん私用なので・・・勤務中にはちょっと」
関 大輔 「もうすぐ定時だし、出ていいよ」
泉 玲  「えっ」

(・・・関さん、お心遣いありがとうございます。でも、ありがたくない・・・!

関さんの優しさをうまくかわす術が思いつかず、覚悟を決めて電話に出る。
電話の向こうからは、いつも通り爽やかな羽鳥さんの声が聞こえてきた。

大谷 羽鳥『お疲れ様。仕事、終わった?』
泉 玲  「お疲れ様です。まだまだ終わりそうにないです」

(羽鳥さんのペースに呑まれちゃダメだ、ここは先手必勝・・・!)

泉 玲  「生憎ですが、今日はもう目の回るような忙しさなので!」
大谷 羽鳥『・・・って玲ちゃんが自分から言う時は、大体忙しくないんだよね』
泉 玲  「!?」

(何その法則)

泉 玲  「・・・何か私にご用でしょうか」
大谷 羽鳥『ちょっと、顔が見たくなって』

その意味深な声色に、心臓がドキッとする。
もちろん、ときめきの類ではない理由で。

(何だろう、嫌な予感が止まらない・・・)

泉 玲  「すみません、同意できかねます」
大谷 羽鳥『そう?残念、会いに来てくれるなら、渡したいものがあったんだけど』
泉 玲  「はい・・・?」
大谷 羽鳥『<森伊織>の一升瓶』
泉 玲  「えっ!?」

突然出された幻の品薄焼酎の名前に、思わず声が大きくなる。

大谷 羽鳥『貰いものなんだけど、俺はそんなに焼酎興味ないから』
     『玲ちゃん確か焼酎好きって言ってたし、良かったらと思って』
泉 玲  「す・・・好きですよ。特に芋は、大好きですけど・・・」
大谷 羽鳥『それから、今日は桧山に会った時に聞いたんだけど、摂津さんと会いたがってるって?』
泉 玲  「!知り合いなんですか?」
大谷 羽鳥『何度か仕事しているか』

摂津コウジ。
やり手の実業家で、ガードが固くてなかなかアポが取れないエス候補だ。

大谷 羽鳥『あの人は周りから攻めた方がいいよ。親しくしている人間リスト、用意しようか?』
泉 玲「・・・メールで送ってもらえます?」
大谷 羽鳥『いいよ。そのうち送るから、気長に待ってて』
     『今日取りに来てくれるっていうなら、今すぐに作るけど』

(絶対に言うと思った・・・!)

森伊蔵と、エス候補の交友リスト。
餌に釣られるようで悔しく思いつつも、その魅力には抗えず・・・
結局私は、仕事終わりでいつものバーへ行くことを約束してしまった。

泉 玲 「ああ・・・もう!」
夏目 春「どうかした?」

帰ろうとしたら夏目くんが、それを追い抜かさんばかりに勢いよく帰り支度を始めた私を見てきょとんとしている。

泉 玲 「森伊蔵・・・じゃなくて、情報が!私を待ってるの」

(何があるのか知らないけど、焼酎と情報だけもらったらすぐ帰ればいんだ)
(今夜はいいおつまみ買って帰らないと・・・!)

泉 玲 「お先に失礼します!」

そうして私は鞄をひっつかみ、課を後にした。
鞄の中に入れっぱなしになった、宛て先のない『本命チョコ』と共に・・・

そうして向かったバーは、何やらいつもと少し様子が違っていた。

(・・・あれ、貸し切り?)

フロアで立ち話をしながら、グラスを片手にお喋りをする人達。
いつもよりほんの少しだけ、ボリュームの大きいBGM。
そしてやけに多い、女性客。

(バレンタインのイベントでもやってるのかな・・・)

槙 慶太 「泉」
泉 玲  「あ、槙くん!神楽さんも、お疲れ様です」
神楽 亜貴「いつまでも入口でウロウロしてるから、不審者が紛れ込んで来たのかと思った」
泉 玲  「いや、何かいつもとお店の雰囲気が違ったもので・・・今日のイベントか何かですか?」
神楽 亜貴「はあ?何言ってんの」
槙 慶太 「・・・あいつ、何も言わないで呼んだのか」
泉 玲  「え?」
槙 慶太 「今日、羽鳥の誕生日」
泉 玲  「・・・ええっ!?」

(聞いてない!)

その声に、店の奥にいた羽鳥さんがこっちを振り向いて、そのまま歩み寄って来た。

大谷 羽鳥「玲ちゃん、来てくれたんだ」
泉 玲  「いや、来ましたけど・・・その、お誕生日とはつゆ知らず・・・」
     「手ぶらなんです、すみません」
大谷 羽鳥「俺、言わなかった?顔が見たくなったって」
泉 玲  「え?ああ・・・」
大谷 羽鳥「だから、会いに来てくれただけで十分」

(また・・・この人は、息をするように好感度を・・・)
(もう、騙されないけど)

何か裏があるんじゃないかと警戒しながら言葉を交わすも、どうやら今日は本当に、ただパーティーに招待してくれただけのようだった。

(さすがに誕生日パーティーに手ぶらできて、貰うもの貰って速攻帰るのは感じ悪いかな・・・)

泉 玲  「・・・あれ?」

会場の中央に置かれたプレゼント用テーブルとは別に、カウンターの脇にもプレゼントの箱が積まれている。

神楽 亜貴「何?」
泉 玲  「真ん中のあれば、羽鳥さんへのプレゼントですよね?カウンターの方、なんだろうなと・・・」
大谷 羽鳥「ああ。あっちはチョコ」
泉 玲  「チョコ?」
槙 慶太 「あっちも全部、羽鳥宛」
泉 玲  「・・・え。全部?」

(山積みなんですけど・・・?)

大谷 羽鳥「ほとんど『義理』だけどね」
神楽 亜貴「『本命』なんてふざけたこと言ったら、羽鳥に今日限りで切られるからでしょ」
大谷 羽鳥「人聞き悪いな」

そんなやり取りに、いつかのバーでの出来事を思い出す。

(相変わらず、『誰にも独占できない羽鳥さん』は健在なのか・・・)

泉 玲  「でも、あれだけ貰ったら食べきるのも一苦労ですね」
     「次に会った時、別人みたいになってたらそれはそれで面白いですけど」
大谷 羽鳥「はは。その心配はいらないかな」
泉 玲  「え?」
大谷 羽鳥「俺の仕事は、受け取るところまでだから」

その笑顔の発言からは、『いちいち食べるわけないでしょ』という副音声が聞こえてくる。

(一ミリも悪いと思ってない顔だな、これは・・・)

泉 玲  「食べるつもりもないのにあんなに沢山受け取るのは、いかがなものなのかと思いますが」
大谷 羽鳥「折角用意して、一生懸命勇気出して渡してくれるのに突き返す方が失礼じゃない?」
     「あ、でも玲ちゃんのは食べたよ。美味しかった」
泉 玲  「・・・それは、どうも」

(・・・何だろう。言っていることも表情も優しいのに)
(どうしても外道の香りが・・・)

そこで、はっとする。

泉 玲  「『一生懸命勇気出して渡してくれる』、って。やっぱりあのチョコ義理じゃないって分かってるんじゃないですか」
大谷 羽鳥「さあ、どうかな」

(どうかなって、どう考えてもそうでしょ・・・!)

泉 玲  「・・・付き合う気がないのに期待をもたせるのは、優しさじゃないですよ」
大谷 羽鳥「別に優しくしてるつもりないからね」
     「俺はありがとうって受け取ってるだけだし、その先は期待する方の自己責任だと思うけど」
泉 玲  「・・・!」


神楽 亜貴「つくづく、顔以外は女の敵だよね。刺されないと懲りないタイプ」
槙 慶太 「刺されないように上手くやるから懲りないだろ」
大谷 羽鳥「槙が正解」

(・・・確かに間違ったことは言ってないけど、一回痛い目見た方がいいなこの人)

あくまでも悪びれない羽鳥さんに、ため息を零したその時。

??  「・・・ねえ」
泉 玲  「はい?」

声を掛けられ、振り向いた先には――――


少し気の強そうな、綺麗な女の子が立っていた。

大谷 羽鳥「ああ、セリカちゃん。来てたんだ?」
セリカ  「今さっきね。羽鳥くん、はいこれ。おめでと」
大谷 羽鳥「ありがとう」

セリカちゃんと呼ばれたその子は、いかにもお高そうな包装のプレゼントを羽鳥さんへ軽く渡し・・・そのまま、私の全身を一瞥した。

セリカ  「で。あなた、誰?」
泉 玲  「えっ。あ・・・ええと、泉と申しますが」
セリカ  「最近よく羽鳥くん達と一緒にいる地味な子、ってあなただよね」
     「誰の彼女?」
泉 玲  「地味って・・・はい!?彼女!?ち、違います!」
神楽 亜貴「待って。冗談でもその選択肢に入れられたくないんだけど」
槙 慶太 「亜貴、ややこしくなるから口挟むな」
大谷 羽鳥「誰の彼女でもないよ。俺は気になってるけど」
泉 玲  「!」
セリカ  「・・・ふーん」
泉 玲  「誤解です。この人の言っていることは全て嘘なので信じないで下さい」
大谷 羽鳥「あはは。それはちょっとひどいんじゃない?」

(恐ろしいタイミングで、なんて恐ろしい冗談を・・・!)

セリカ  「まあ、羽鳥くんが誰と遊んでるかなんてどうでもいいけど」

(えっ。どうでもいいんだ?さっき、明らかに敵意を感じたんだけど・・・)

セリカ  「新しいお気に入りが出来たんだ。最近声かけてくれないはずだよね~」
大谷 羽鳥「まあ、玲ちゃんは遊び相手じゃないけどね」
     「俺が遊んでもらってるだけで」
泉 玲  「誤解を招く表現はやめて下さい!」

(この人は、本当に・・・!)

いちいちヒヤヒヤする言葉選びをする羽鳥さんに、平然と他の女の子との付き合いの話をふるセリカちゃん。
その割に、会話の端々で二人が親しい付き合いをしていたような気配が漂う。

(この二人、どういう関係なのか全くわからないんだけど・・・)
(・・・いや、考えても無駄か。私の常識は、羽鳥さんには通用しない)

槙くんと神楽くんはさっさとその場を離れてしまい、タイミングを失った私だけが取り残される。

セリカ  「・・・だから、今度一緒に行こうよ?」
大谷 羽鳥「そうだね、日にち決まったら誘って。行けたら行くから」
セリカ  「ちょっとー、それ絶対に来ないやつ!」

(しっかし、可愛い子だなあ)
(かなり若そうだけど・・・まさか、未成年じゃないよね)

明らかにセリカちゃんの好意を、羽鳥さんが上手にあしらっている横で、壁になったつもりでスルーしてお酒を口に運ぶ。
帰りたい、と思い始めたその時・・・『爆弾』は、突然落とされた。

セリカ  「・・・あのさあ、羽鳥くん。私今、すごくいい感じの人がいるんだ」
     「付き合っちゃおうかな」
泉 玲  「ゴホッ!?」
大谷 羽鳥「・・・」

(えっ・・・今の話の流れで、それ!?)

セリカ  「どう思う?」

じっと羽鳥さんを見るセリカちゃんに対し、羽鳥さんは・・・
いつものように、笑った。

大谷 羽鳥「へえ、いいんじゃない?お幸せに」
泉 玲  「!」
セリカ  「・・・!じゃあ、そうする。バイバイ!」
泉 玲  「あっ・・・」

踵を返し、早足で出口へと行ってしまい彼女を、羽鳥さんはもう見てすらいなかった。

泉 玲  「追いかけないんですか?」
大谷 羽鳥「何で?話、終わったよね」
泉 玲  「・・・全然、そんな風には見えませんでしたよ」
     「ちょっと失礼します」
大谷 羽鳥「え。玲ちゃん?」

ワインの残りを飲み干して、カウンターへ置いて出口へ向かう。

後編(続き)⇒【スタマイ】大谷羽鳥BD(バレンタインデーイベント)Ⅱ