漫画『マダム・ジョーカー』を読んだ感想 ※少しネタバレ含む

目次

あらすじ

お金持ち、美人、かわいい子供たち、未亡人、これらをすべてあわせもった女性。それが月光寺蘭子。誰もがうらやむそのゴージャスぶりで、他人から受ける妬み、嫉みは数知れず。しかし、そんな物に負ける蘭子ではない。何をも恐れぬ性格で今日も楽しく事件解決!(ネットより拝借)

「マダム・ジョーカー」を21巻まで読んだ感想

漫画の作画はひと昔前の少女漫画を思わせる感じで、一瞬手にするには抵抗があったのですが、試し読みをしたところかなり読みやすいのと、主人公の蘭子さんが40歳とは思えない美貌や少し天然で優雅な言動に魅了されてしまいました。

作品の雰囲気は全然違うのですが一条ゆかり先生の「有閑倶楽部」のような感じだと思って頂くのが分かり易いと思います。

出て来る人たちは殿上人のようなお金持ちの方々ばかりですし、一般人では理解出来ないようなお金の使い方を息をするようにします。

けれども彼らの日常はそれが生まれた時から当たり前で、妬みや僻みなどとは無縁の毎日。

だからなのか、困っている人たちを放っておかずにお金で解決できることは、お金でサラ~っと解決をしてしまいます。

きっと読む人からしたら「これだけお金があれば自分だってこんな風になれる!」と思う人も中にはいるとは思うのですが、この作品の中には同じお金持ちでも性格の歪んでいる人たちも登場します。

世間体ばかりを気にして見栄を張る奥様や、自分よりも満たされている人に嫉妬心など敵視をむき出しにする女性など、必ず世間に出ていたら遭遇する嫌な女性というものが数知れず登場します。

そしてその女性たちから嫌味や不快な言動を主人公である蘭子さんもされるのですが、その華麗なる受け止め方がとてつもなく魅力的な作品です。

読んでいると「あぁ、本当に品の良い人たちは確かにこのような言動をするだろうな」と思わせることしかしません。

そして、自分が同じようにされた時に同じように出来るかと言われると・・・出来ない・・・。

そうした時に、自分がいかに下品で醜い人間側だったのかということも自覚されるという、自分自身を品の良い言動などが出来る女性になりたいと思う人にはかなりオススメの作品です。

生きていると大人の女性ならば、社会生活でだったり、ママ友との接し方などで女性同士ならではの嫌なことってあると思うのですが、この作品を読むと、同じようにはいかないかもしれませんが、このような態度をすれば良いのかなども学べます。

女性だけではなく、男性においても、最低な旦那様だったり、各家庭の問題だったりもいくつも取り上げられていて、主人公の蘭子さんは『他人の家庭には口を出さない』と言いつつも、困っていたら手を差し伸べて解決してくれます。

蘭子さんのお姑さんも後妻ですが、かなり魅力的な女性でしっかりしていて、作品内には娘さんや他にも若くて綺麗な女性や男性も沢山登場するのですが、年配女性の魅力がとても溢れている作品だとも思いました。

一見お金持ちの道楽なお話しのようなのですが、部屋の収納は7割にしておくと片付くだったり、フリルいっぱいのお姫様風のお部屋は埃が溜まりやすいだったり、お料理が出来ると言っても化学調味料に頼ると人によってはマズイと感じるなどなど、お話しのあちこちに生活の知恵などが散りばめられているのも魅力だと思います。

その他にも幸福を分数とした計算の仕方なども紹介されていて、分母=欲求、分子=叶った数とすると、欲が多い人ほど満たされない話なども出てきて考えさせられます。

素敵な女性や、素敵な大人の女性、醜い言動をしてしまう自分を変えたい女性、本当に品のある女性とはどのような女性か、本当の意味で美しい女性とはどのような女性かなどを学びたい人には是非読んで欲しい作品です。

まだ漫画は完結していないので、この後どのようにお話しが続くのか楽しみです♡

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