漫画『&アンド』を読んだ感想  ※少しネタバレ含む

あらすじ

昼間は病院で医療事務員として働く青木薫は、夜だけ営業する個人のネイルサロンを始める。過去の経験から他人に触られるのが苦手で、恋愛にあまり興味を持てなかった薫だったが、職場の矢飼医師の過去を聞き、今までにない感情を持ち始める(wikiより引用)

「&アンド」を読んだ感想

発売したばかりの頃に一巻を購入したとき、何故か私は拒絶反応をして読んだ後に売ってしまった。

度々ネットや雑誌でオススメの本として取り上げられていても、何故か手にすることはなく、最近おかざき真里先生の阿吽という作品にどハマりしていることから、サプリの作品の大ファンということもあり(こちらを参照)、やっぱり読むべきだと思い今回再度手にした。

何故私はあの最初の一巻を手離してしまったのか。

作品内には女性の不安が全て詰め込まれているように感じた。

非正規社員で働く将来に対する不安だったり、働く女性の恋愛での不安など。

私の周囲では正社員で働く友だちは殆どいなかった。

そして、みんな友だちはWワークをしていた。

昼間事務をやりながら、夜は水商売だったり飲食店だったり。

人によっては平日は事務で、週末は受付だったり別の仕事をしている友だちもいた。

昼間の仕事が不安定だから、何かあった時の保険は必要だと彼女たちは口々に言っていて、そういう私も30歳になるまではWワークは当たり前だった。

ただ30代後半になると、20代に無理したツケは一気に回ってきて身体はボロボロになって私は急に働けなくなった。

作品の中に出て来る紺野さんのように。

そして昨年、私はある日の紺野さんとなった。

心身壊れて働けなくなって、何も出来なくてまるでゴミ捨て場のゴミのようって…本当にそれだ。

このままではダメだって理解しているのに何も出来なくて、ただひたすら溺れながらもがく感じ。

自分で仕事をやっていく上での大変な面などもかなり丁寧に描かれているように思えました。

ただ、個人的には外科の先生に対しての描写が私の知っている外科の医院長と全然違うので、これは病院によるのかもしれないなと・・・。

派遣社員…正直本当にしんどいと思う。

上司や同僚などに言えない愚痴を立場の弱い派遣に言う正社員は正直腐る程いるし、切って捨てる存在だからかセクハラされるのもしょっ中で、だからと言って鎧を纏い過ぎても陰口を言われたりイザという時に守ってもらえなくなる。

就職氷河期世代は社会から何も期待されていないというのも作品内には出てきて、ただただ読むと色々な部分にグサグサ突き刺さるのだけれども、それはそれで作品内でも同じ目に主人公は遭って、その理由を丁寧に説明してくれている。

そしてこの作品は病院が舞台となっているだけあって、女の職場の面倒臭さも描かれている。

読んだ時に、女同士のそれに対しての自分のモヤモヤした感情の理由にもしっくりくる。

働いている時に何度も何度も読めば良かったと今更ながら思った。

だからこそ、非正規社員だったり派遣で悩んでる女性とか将来に不安を抱えている女性に読んで欲しいと思った作品でした。

今の不安から抜け出せるのは自分だけで、助けてくれるのも救ってくれるのも最終的には自分しかいないのです。

強く生きなきゃ、逞しく生きなきゃ、非正規である限り、仕事は2つ掛け持ちして何がなんでも少しでも不安定を取り除かなきゃ!!

そう思わせてくれる作品です。

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