映画『帝一の國』を観た感想 ※ネタバレ含む

あらすじ

時は昭和――。

赤場帝一は「総理大臣になり自分の国を作る」という人生の目的と野望のため、全国屈指の頭脳を持つ800人のエリート学生達が通う、日本一の超名門海帝高校の生徒会長になる事を決心した。政財界に強力なコネを持ち、海帝高校で生徒会長をつとめたものには、将来の内閣入りが確約されているという。「ライバルを全員蹴落として、必ずここでトップに立つ…そのためならなんでもする…どんな汚いことでも…。2年後の生徒会長選挙で優位に立つには、1年生の時にどう動くかが鍵となる。戦いはもう始まっている。」(wikiより)

「帝一の國」の映画を観た感想

あまり期待をせずに観たのだが、最後の最後まで面白かったし、観終わった後の満足感も凄かった!!

『政治とは流血を伴う戦争である。
毛沢東の言葉の中で、もっとも好きな言葉だ。

僕の夢は総理大臣になること!
総理の年収は約4000万、他に寄付金として2億円もらえて、さらに内閣官房機密費という自由に使えるお小遣いが年10億から30億といわれ、申告の必要もない。
まさに夢の職業!
ならどうしたら総理大臣になれるのか?』

という菅田将暉くんが演じる帝一が語り出す冒頭から始まるのだが、この段階で既に引き込まれて面白いのが観てる側に伝わってしまう。

本当かどうかは私には分からないが、これが本当だとすれば、確かにこれだけのお金が自由にできるなんて・・・そりゃ皆総理大臣になりたいわな・・・。

そして、このお金を削減してくれたら、国民はもう少し楽になるのではないか・・・税に関しても・・・などなど、なんか悶々とはする。

冒頭での通り、帝一は総理大臣になるのが夢で、そのためにはまず超名門 海帝高校で生徒会長になることが条件になるのだが、入学早々から既に戦いは始まっていて、とにかく最初から最後までライバルである菊間が邪魔をするのだが、この菊間のキャラが全くズレないところも素晴らしかったと観終わってから思った。

氷室先輩などは最後にキャラ変をするのだが、菊間はブレない!

最後のシーンで菊間が帝一の足を引っ張らずに味方になるシーンには思わず感動して涙ぐんでしまったが、それこそもどんでん返しに菊間は最後まで菊間だった。

菊間に対して個人的に素朴に思うのは「よろちくび」の下りだ。

何故、菊間はあそこまで乳首に固執するのか・・・しかし、そこも見どころのような気がした。

帝一の一番強い点は、帝一の補佐についている光明の情報収集能力や機転の速さは確実にあると思う。

けれども、結局はそんな光明が応援したくなる存在の帝一こそがやはり凄い人物だとは最後の最後に思い知る。

そんな帝一だが、恋人に毎日こんなことがあったとか、あんなことがあったとかと、恋人の家のバルコニーと門の外で糸電話で会話をするところには胸がキュンとした。

これは後々大物になる自分がスキャンダルに巻き込まれないように証拠を残さないための策らしいのだが、かなり毎晩外でこれをしている姿は異様である。

けれどもそこに気づかないところと、毎晩その日の出来事を報告したり話にくるところは可愛くて母性本能をくすぐられる。

私は竹内涼真があまり好きではなく、CMに出ていたら消すほどに嫌いなのだが、この映画ではそれほど不快にはならなかった。

それほどに、どのキャストもキャスティングが凄く良かった!!


(画像はネットより拝借致しました)

途中で色んな男性キャストがふんどし姿になるシーンには、多分腐女子は歓喜するであろう。

そして、男性キャストが殆どしめているこの映画はかなりイケメン好きの女性には見応え充分に思えた。

しかし、しつこいが、やはり何が凄いかというと、これだけのキャスティングにも関わらず話が面白過ぎるという点だ。

期待していなかった分、本当に満足感は凄かった。

是非興味を持った人には観てもらいたい作品だ。

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