【スタマイ】今大路峻 SRあつあつ甘酒Lv.40(悪い人なのは秘密)※シナリオネタバレ

今大路さんのお話しは本当に本編もスケールが大きくて、一気読みしてしまいました!

本当に毎回毎回どのお話しも面白い寄りのお話しが多いです。

玲ちゃんとの掛け合いが面白いというのでしょうか。
最近読んだこのお話しは、いかにも二人らしいなぁ~と一人で笑いながら読みました。
このお話しから今大路さんに興味を持った人がいたら、是非本編を読んで欲しいです!

お話しとしては今のところ読んだキャラの中でダントツです!!

悪い人なのは秘密

12月31日、23時59分――

泉   玲「今年ももう終わりですね」
今大路 峻「そうだな」

新年まで残り一分。
年越しは、峻さんと残業の中で迎えることになる。

泉   玲「峻さん、そろそろ休憩したほうがいいんじゃないですか?」

(もう何時間も資料やパソコンと向き合っているし・・・)

今大路 峻「必要ない」
泉   玲「でも・・・」
今大路 峻「いらねー」

(機嫌、悪い?・・・いや、忙しいだけかな)

いつもより冷たい気がする峻さんが、若干心配になってくる。

(今回の事件、二転三転もして大変だったもんな)
(峻さんがメインで動いていたし、相当疲れてるだろうな・・・)

泉   玲「あの、今年もお世話になりました」
今大路 峻「ああ、大分世話してやったな」
泉   玲「・・・」
     「”こちらこそお世話になりました”ではないんですか」
今大路 峻「それ、世話になった場合だろ」
泉   玲「あ、そっか」
     「・・・まぁ確かに、お世話になりっぱなしでしたけど」

やっとこちらそ見てくれた峻さんが、愛情をたっぷり込めた意地悪な笑顔を返してくれる。

泉   玲「じゃあ、来年もよろしくお願いします」
今大路 峻「ああ」

今年の年越しは二人で迎える。
一緒に過ごせたらいい・・・なんてニッコリ思い描いていた理想が、あと数秒で現実になる。

泉   玲「3、2、1・・・」
     「・・・年が明けました!おめでとうございます」
     「・・・って峻さん・・・!」

すぐ後ろから私を抱きかかえるような恰好で、峻さんがもたれ掛かってくる。

今大路 峻「早速”来年”になったから、よろしくしに来てやったんだよ」
泉   玲「え・・・」

耳元に感じる、峻さんの心臓の音。

今大路 峻「玲さん」

(・・・”さん?”)

私の名前を呼んだあと、峻さんは屈むように私の耳に唇を寄せた。

今大路 峻「今年もよろしくお願いしますね」
     「色んな意味で」
泉   玲「・・・!」

(こ、声が甘すぎる・・・!)

泉   玲「い、色んな意味って・・・」
今大路 峻「・・・」

(え、もういつもの峻さんに戻ってる!)

今大路 峻「・・・で?」
泉   玲「え・・・」
     「で?とは?」
今大路 峻「その仕事、いつ終わるんだよ」
泉   玲「はい?」
今大路 峻「いい加減待ちくたびれた」

(え・・・)

泉   玲「峻さん、もしかして私のこと待っててくれたんですか?」
     「真面目な顔で仕事してる風だったのに?」
今大路 峻「ちげーよ。仕事はしてた」
     「明日の分のな」

気まずそうに、峻さんは私から視線を外す。

今大路 峻「年越しの瞬間くらい、玲と過ごそうと思っちゃ悪いか」

(それ、私が思っていたことと一緒・・・!)

以心伝心のような出来事に、単純な私は舞い上がるほど嬉しくなる。

泉   玲「あと少しなので、待っててください!」
     「すぐに終わらせますね!」
今大路 峻「・・・」

張り切ってキーボードを弾きだした私の手に、峻さんの手が重なった。

泉   玲「・・・?」
     「あの――――」

振り向きかけたその先で、突然のキスが落ちてくる。
音のない世界に放り込まれたような静かなキスに、私は息を飲んだ・・・

今大路 峻「・・・玲」

目の前で、峻さんが優しく微笑みかける。
―――と思ったら。

今大路 峻「さっさと仕事終わらせろ」
泉   玲「・・・!」

(もーーっ!悔しい!けど好き!)

今大路 峻「ああ、それから玲」
泉   玲「なんですか!もうすぐ終わりますから文句なら――」
今大路 峻「今年も・・・一緒だ」
泉   玲「・・・!」

(ええっ・・・明日ヒョウでも降りそう・・・じゃなくて!)

泉   玲「・・・舞い上がるくらい、嬉しいです」
今大路 峻「・・・あ、そ」

新年早々、私は手の平で転がされっぱなしだけど。
こんな年明けを、来年も再来年もその先もずっと・・・
そう望んでしまうから、私はきっといつまでも、この人には敵わないんだなと思い知った。