【スタマイ】槙慶太 SSR もう少しだけ2人で Lv.50(君に捧げる思い)※シナリオネタバレ

あまり槙くんって恋愛という感じがしないからか、このお話しを読んだ時「きゃは♡」って思ってしまいました。

なんか槙くんらしい可愛らしい素敵な感じのお話しです。

君に捧げる思い

泉玲『もし予定が空いてたら、今日ここに飲みに行きませんか?』

休憩中、不意に玲からメッセージが届く。

そのすぐ下には都内でも有名なバーのホームページへのリンクが張られていた。

(誕生日にバーへの誘い、か)

できすぎていて、少し心に引っかかる。

(この前羽鳥が余計なこと言ったから、気を回したのかもな)

―――数日前。

泉玲「そういえば槙くんの誕生日っていつなの?」

話の流れでそう聞かれ、俺は思わず黙ってしまう。

槙慶太「・・・」

泉玲「あ、あれ?聞いちゃいけなかった・・・?」

槙慶太「そういうわけじゃないけど・・・」

大谷羽鳥「別に隠さなくてもいいんじゃない?」

大谷羽鳥「それともまだ小さい頃、ひな祭りでお雛様役やらされたの気にしてるの?」

槙慶太「その話はするなって・・・!」

泉玲「あ、なるほど・・・。槙くんって3月3日生まれなんだ」

大谷羽鳥「そ。だからもし槙の誕生日祝うなら、思いっきり大人っぽくして、女の子の日ってことは忘れさせないとね?」

泉玲「なるほど・・・」

(祝ってくれるなら別にどんな形でもいいんだけどな)

店の前で車を降りて、玲の姿を探す。すると―――

泉玲「槙くん!」

いつもよりほんの少し華やかな服を着た玲が、小走りでこっちに駆け寄って来る。

泉玲「お誕生日おめでとう」

槙慶太「ん・・・ありがとな」

おめでとうのたった一言。

それだけで心が高揚してしまいそうになるが、気持ちを抑えてさりげなく言葉を返す。

槙慶太「じゃ、中入ろうか」

槙慶太「ドライマティーニ」

店に入ってまず1杯目を注文すると、玲は何故か感心したように俺の方を見る。

泉玲「すごい・・・さすが慣れてるね」

槙慶太「別に普通だろ。それよりあんたはどうするんだ?」

泉玲「私は辛口のが飲みたいんだけど・・・よくわからないのでお任せで」

バーテンダー「畏まりました」

泉玲「それじゃ改めて・・・槙くん、お誕生日おめでとう」

届いたカクテルのグラスを合わせ、音を鳴らす。

泉玲「あとこれ、プレゼント。たいしたものじゃないけど・・・」

誕生日を当日に祝われて、その上プレゼントを渡される。

玲はこれを友達としていているのか、もしくはそれ以上の気持ちを持ってくれているのか。

(読めないけど・・・どっちでも嬉しいことに変わりないな)

槙慶太「ありがとな」

それから自分の中にある感謝の気持ちをどう伝えようかと考え、じっと相手の目を見る。

泉玲「あ、えっと・・・プレゼントはまたあとで開けてね」

照れたように少し頬を染めて、玲は俺から視線を逸らした。

それでも構わずその横顔を見続けていると。

泉玲「そ、そうだ!カクテルにも花言葉みたいなのがあるんだよね?」

慌てたように話題を出してくる。

槙慶太「あぁ、そうだな。結構ロマンチックなもんが多いかも」

泉玲「えっと・・・それじゃ、あれは?」

少し遠くでバーテンダーがグラスに注いでいるカクテルが気になったのか、玲はそれを指差す。

暗い店内で一際目立つ明るいオレンジ色の液体。

槙慶太「テキーラサンライズ、か・・・」

泉玲「槙くんっぽい色だよね。あれにはどういう意味があるの?」

槙慶太「さあ・・・聞いたことないな」

口にするのが少し照れくさくて、そんな嘘をついてしまう。

(こいつに他意なんてないはずなのに)

仕事のことや普段の生活のこと。他愛もない話をしているうちに、夜は深まっていく。

泉玲「あ、槙くん。時間、大丈夫?」

槙慶太「・・・最後にもう一杯だけ付き合ってくれるか?」

ちゃんと帰さなければと思うと同時に、もう少しだけ2人でこうしていたいと思ってしまう。

泉玲「うん・・・一杯だけなら」

酔っているせいなのか、ほんの少し頬を赤くしながら玲は微笑みを浮かべる。

(帰したくないって言ったら・・・どんな顔をするだろうな)

そんなことを考えながら、俺はバーテンダーに注文を伝えた。

槙慶太「俺には『キャロル』を。彼女には『テキーラサンライズ』で」

テキーラサンライズの意味。それは『まだ口にはできない、秘めた想い』

(キャロルは・・・『この思いを、君に捧げる』

カクテルを使った密かな告白が通じるとは思っていない。

(だから、いつか自分の言葉で―――)

そう決意しながら、俺は玲とグラスを合わせるのだった。

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