映画『めぐり逢わせのお弁当』を観た感想 ※ネタバレ含む

あらすじ

インド・ムンバイでは、お昼どきになると、ダッバーワーラー(弁当配達人)がオフィス街で慌ただしくお弁当を配って歩く。その中のひとつ、主婦イラが夫の愛情を取り戻すために腕を振るった4段重ねのお弁当が早期退職を控えた男やもめのサージャンの元に届けられた。確率600万分の1とも言われる偶然の誤配送がめぐり逢わせた女と男。イラは空っぽのお弁当箱に歓び、サージャンは手料理の味に感嘆する。だが夫の反応で他人に届いたことに気がついたイラは、翌日のお弁当に手紙を忍ばせる…。

カンヌ国際映画祭で絶賛を受け国際的大ヒットを記録して、インド映画の新たな可能性を示唆した奇跡的傑作とも言われているそうです。

ただ調べるとこちらの作品は、フランス・ドイツ・インドの共同作品映画のようです。

「めぐり逢わせのお弁当」を観た感想

美味しいご飯で愛を得られると信じている若い妻が、愛する夫のためにお弁当を作る。

そんな妻の弁当が、夫とは関係ない別の人の元に届けられてしまった。

舐めたかのように綺麗に食べられたお弁当。

妻はてっきり夫が気に入って綺麗に食べたと思ったのだが、帰宅した夫にお弁当の感想を聞くと「いつも通り美味しかった」「カリフラワーが特に美味しかった」と妻に言う。

妻が作ったお弁当にはカリフラワーは入っていない。

妻は次の日お弁当に手紙を入れる、すると返事が返ってくる。

夫のために作ったお弁当が別の人に届き、その相手と文通のやり取りを続ける2人。

妻の夫は家庭を顧みず、浮気をしている。

お弁当の受取手は妻を亡くして、もうすぐ早期退職を願い出ている。

妻はもしも別の国に行くなら、ブータンに行きたいと手紙に書くと、男性は「あなたとブータンに行きたいな」と返事を書く。

ある日妻は自分たちは会うべきだと提案をするが、約束の日時に男性は待ち合わせ場所に現れない。

次の日届くお弁当は空の弁当。

男性は手紙で、約束の場所には行ってずっとあなたを見ていたと伝える。
しかし、自分はもう年寄りだと、少しの間でも夢を見させてくれてありがとうと。。

妻は男性にお弁当配達人を通して場所を聞き会いに行くも、既に男性は退職をしてしまっていた。

その後、妻の父親が亡くなり、母から結婚してから父に対しての気持ちが変わったことなどを聞かされて…。

妻は子どもを見送った後に、装飾品を売ってブータンに行くことを決意する。

原題は多分お昼ご飯だと思うのだが、、。

ところどころ、インドという国と日本の国が被るような気持ちになる場面があった。

朝の満員電車の描写や、仕事に追われていて疲れている旨の描写や、GDPより国民総幸福量の方が大切という言葉など。

早期退職をする男性の後任の人の『母の言葉』

人は時々
間違えた電車でも
正しい場所に着く

最後に女性も同じことを思ってブータンに旅立とうとする。

それにより、もしかしたらこの2人はどこかで出逢えるのではないかと私は思ってしまった。

人生振り返れば間違えだらけということはよくある。

女性の結婚生活を見ても、小綺麗にして、美味しいご飯を作って待っていても夫に相手にもされず見向きもされず、会話がない日さえあり、浮気までされている。

そんな中、例えお弁当でも、美味しいと言ってくれ、メモに返事を書いてくれて話を聞いてくれる存在ができる。

明らかに自分が選んだ相手が間違えたと気付かないわけがない。

人生や運命の道というのは決して1つではなく、道路で道に迷っても必ずいつかは正しい道に出られるという言葉がある通り、例え間違えた道を歩んできたとしても、気付いた時からは正しい道に進める準備はできているのかもしれない。

そう思わされる作品でもあった。

ご飯を作るときは愛情を越えて作りたいと、改めて思った。

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