目次
あらすじ
浮気性な夫と離婚して3年が経過したものの、いまだ仕事上のパートナーである彼と衝突を繰り返す弁護士のディアーヌ(ヴィルジニー・エフィラ)。ある日、アレクサンドル(ジャン・デュジャルダン)から彼女がレストランに置き忘れた携帯電話を拾ったという連絡が入る。優しげな声と知的でユーモラスな話し方にディアーヌは、新たな恋を見つけられるかもしれないと期待を抱いて携帯電話を受け取りにいく。だが、アレクサンドルはハンサムだったが自分より身長が低く……。
「おとなの恋の測り方」を観た感想
美人で女性弁護士の主人公のディアーヌの家の電話が鳴り、出るとレストランに携帯を忘れたのを拾ったという男性からだった。
探しても見つからず感謝するディアーヌに、男性はディナーを誘うが断られランチに行くことになる。
ランチに待ち合わせると、来たのは身長が140cmにも満たない小さな男性アレクサンドルにディアーヌは少し動揺を隠せない。
男性は出会ったばかりのディアーヌにこの後の用事を聞くと、ディアーヌは打ち合わせが入っていると答える。
しかしアレクサンドルはキャンセルして自分と一緒に出掛けたら新しい世界が見られるといい、どこかに電話を掛けて飛行機の予約をする。
行った先はパラグライダー。
初めての経験に騒ぐディアーヌにアレクサンドルは緊張をほぐして一緒に空から落ちる。
初めての経験にディアーヌは興奮を隠せないのと、離婚した同じ職場で働く夫との口論のストレスからも解放された様子。
ディアーヌを色んなところに連れて行ってくれるアレクサンドル。
お仕事は建築家で、家も広く、全てが紳士的で問題なのは身長だけ。
上手くいっているように思えた2人だが、ある日アレクサンドルがディアーヌの両親に会いたいと言い待ち合わせ場所に一緒に行くことになるが、周囲の反応にディアーヌはいたたまれなそうだった。
そんなディアーヌに何度もこの関係を続けて良いか尋ねるアレクサンドル。
真剣に交際を両親に改めて打ち明けるディアーヌだが、母親は反対をする。
母親は「自分の娘が障害者と付き合うなんて」と父親に言うが、父親は「私も障害者だ」と母親に言う。
母親は「あなたは耳の障害だから見た目では分からないから黙っていれば問題ないが、彼は違う」というと父親は「おまえは心に障害があるようだな」と母親に言う。
どうしても理想の恋愛から抜け出せないディアーヌは、アレクサンドルの身長が受け入れられず、それが原因で別れることとなる。
アレクサンドルには、周囲の目ではなく君自身の問題だといわれ、最後は全てを受け入れて自分自信がアレクサンドルと一緒に人生を歩みたいし愛してると職場にパラグライダーで会いに行き告白をしてお話は終わる。
が、、結構見ていて考えさせられた。
元夫も元妻が現在付き合っている相手が小柄な男性だと知ると馬鹿にしたり、いかに見た目に拘る人が世の中には多いのかも理解できる。
そして、そんな対応にも明るくスマートにユーモラスに接するアレクサンドル。
外見は確かに大事だとは私も思うが、こんなに人様の容姿を否定する人間の醜さは半端ないなと思わされた。
見た目が普通なら中身は気にならない?
元夫のブリュノなんて身長があって弁護士でも、毎日のように怒鳴り被告人や判事と平気で寝る男だが、多分世間的には女性はこういう男性が好きなのだなとは思う。
色々と経験をすると、その無意味さに気付かされるから、こういう男性を選ぶ女性は結婚してから文句が絶えないだろうな。
人の見た目で物差しを計る知人がいて、最近そのことでとても悩んでいた矢先に見た映画だっただけに、やはり人様の見た目にケチをつける人間は改めて醜いと感じた。
私自身もまだ完全に拭いされていない気持ちではあるので、全く偏見を抱かない人間になれたらとは思う。
今の私には見てとても良かった映画でした。
恋愛に限らず、人に対して〜などの気持ちでも考えさせられる作品でした。
気になる男性や、一緒にいる男性の身長に悩んでいる女性は一度見てみることをおススメしたいです。