漫画「彼女を守る51の方法」震災に備えて、女性にこそ読んで欲しいと思った作品 ※ネタバレ含む

目次

概要・あらすじ

外出先の都市部で直下型地震に遭遇した帰宅困難者が遭遇するトラブルと解決法を描いた漫画作品。

東京を舞台としており、現実の地域で起こりうるトラブルを具体的に描いている(埋立地であるお台場で液状化現象が発生する等)。

そのために、作者自身が舞台となる場所を実際に歩き、その場その場で執筆するというフィールドワーク的手法が取られている(5巻あとがきより)。

各巻末でも震災に関する知識が解説され、作中の描写と併せて読める形となっており、初歩的な防災マニュアルとしての側面も持つ。

2月23日午後7時35分、東京湾北部を震源とするマグニチュード8.1の直下型地震が発生。
お台場で被災した大学生・三島ジンと、元同級生・岡野なな子は、早稲田にある自宅を目指して、崩壊した都市を徒歩で進む(wikiより抜粋)

「彼女を守る51の方法」を読んだ感想

実際にこの作品を読んだのは、半年以上も前なのですが、最近北海道で大きな地震があり、次は関東なのではと言われていることもあり、もしも関東に大きな地震が起きたらということも考慮して書こうと思いました。

何かの縁でこの感想を読んでくれた人の頭の隅にでも残してくれて、少しでも多くの女性の身の安全が保証されたら良いなという願いも込めています。

この作品は漫画よりも先に「彼女を守るプロジェクト」という名で本が作成されているようなのですが、こちらはネットのレビューを拝見すると、女性は不快になるので見ない方が良いとの感想などもあり、画像を検索をすると薄着の女性が震災時の瓦礫の中で色々何かをするという、グラビア雑誌のような作りになっているみたいでした。

内容も拝見したところ、ちょっと分かりにくいように思うので、読むなら是非漫画をオススメします。

漫画では、お台場で大学生の三島くんと元同級生の岡野さんがたまたま偶然出遭った先で、M8.1の直下型地震が発生します。

二人は自宅の早稲田に向かって歩く途中で、様々な人に出逢いながら震災の恐ろしさを体験したり学んだりするという内容になっています。

何故私がこの作品を女性にこそ、読んで欲しいと思ったのかという点についてですが、作品内で震災時に知って欲しいことがいくつも描かれているからです。

作品のタイトルは「彼女を守る51の方法」とありますが、ハッキリ言って男性に守ってもらおうと読めば絶対に思わないことだけは確かです。

確かに守ってはくれますが、自分自身も強くしっかり逞しくいなければ生き残れないということも学ばせてくれます。

この感想では、個人的に読んで今も頭に残っている女性に気を付けて欲しいこと、意識をして欲しいところを紹介したいと思います。

震災時の服装について

●靴について

震災時にはガラスの破片が散らばっていたり、足元には危険が広がっています。

ヒールやサンダルなど、肌を露出をするような物や、歩きにくい靴は履き替えるようにしてください。

もしもスニーカーなど履き替えるものがない場合は、ヒールを折るなどして対処をしてください

●服について

作品内では岡野さんという女の子が出てくるのですが、彼女が着ている服がロリータ服なのです。

ロリータ服のようなふんわりしていてヒラヒラした服は、瓦礫に服が引っかかったり、火が燃えうつりやすかったりと、震災時にはとても危険な服になります。

もし可能ならば、少しでも肌が出ない、長袖長ズボンというような装いで、動きやすい服装に着替えてください。

もし可能じゃなくても誰かに頼んで男性の服を借りるなどして、必ず着替えるようにした方が良いと思います。

特に女性は露出を少しでもしたり、女性らしい服装をしていると、男性から襲われる可能性もあるため、なるべくボーイッシュになるような服装を心掛けて、できればキャップなどの帽子をかぶるようにした方が良いと思います

震災時の行動について

作品内で、澤田リカさんというギャル系の美少女が登場するのですが、食料調達や情報収集にも積極的に動いてくれますが、知人から食料を分けてあげると言われてついて行った先で性的暴行に遭います。

例え知人だからといっても油断しないように、必ず女性は数人で行動するようにしてください。

作品の後半では、渋谷で暴動が起き女性が数人に囲まれて性的暴行を複数から受けるような描写もありました。

震災の恐怖により、理性が働いていないことにより犯罪行為に走る人が増えるようです。

特に女性は男性には力に勝てないこと、例え男性と一緒でも複数の男性に囲まれたら・・・なども想定して行動には十分に注意をしてください

震災時にはメイク道具が女性の身を守る?

作品の最終話の方で、女性たちが109に身を潜める中、大勢の男性が性的暴行をしたいがために押し寄せるという描写が描かれています。

その中で、女性が取った策というのが、109にある服を着れる限り着て着膨れをして、頬にはコットンなどを詰め、化粧品で眉毛はゲジ眉のカモメ眉毛などにして、少しでも男性の性的対象から除外されようとします。

震災時はとにかく男性から、いかに性的対象に見られないかが性的暴行被害に遭わない条件になるように思えました。

確かに普段は可愛い方が何かとチヤホヤされたり、優しくされたりと特があることの方が多いですが、震災時は逆にそれが自分の身を危険に晒すことになります。

他の漫画でも主人公の女性が治安の悪い街で自分の身を守る手段として、顔にそばかすを沢山ほどこすお化粧をするという描写が描かれていました。

お化粧は綺麗になるため以外にも、いざという時は醜く自分を装って身を守るために使用することもできるのです。

漫画の中には、この他にも過去の震災でどのような事件が起きて、どのようなことに気を付けた方が良いなども記載されているため、今後のためにも是非一度女性には読んで欲しい作品です。

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