映画『ビジランテ』を観た感想 ※ネタバレ含む

あらすじ

大型商業施設の誘致計画が進む、埼玉県のとある閉鎖的な地方都市。地元の有力者の子供である神藤三兄弟の長男・一郎は父の死をきっかけに30年もの間行方知れずのまま、次男・二郎は地元の市議会議員、三男・三郎は暴力団の下でデリヘルの雇われ店長というように、全く異なる道を歩んでいた。

そんなある日、一郎が突然2人の前に現われ、父の遺言書を盾に土地を相続すると主張し始める。これをきっかけに三兄弟の欲望や野心、プライドがぶつかり合い、やがて事態は凄惨な方向へと動いていく。

(wikiより拝借)

「ビジランテ」を観た感想

あらすじを書こうにも何が言いたいのかよく理解できなかった。

今この感想を書こうと思い、映画の広告を目にして『容赦のない運命が暴れ出す』で少し理解した気持ちになれたような、なれなかったような・・・。

ちなみに「ビジランテ」とは『自警団』という意味らしい。

映画とはあらすじとか少し学習をしてから見た方が良いものなのだろうか・・・。

突っ込みどころ満載というか、何を伝えたいための場面なのか、アングルなのか…創作物にいちいち突っ込みを入れるなと言われたらそうなのだけれども、全て観る側の想像に任せるというグレーな部分が多すぎる気がする。

まず長兄の一郎(大森南朋)がなぜ公正証書を持っているのかが謎だったり、何故ヤク中になってしまったのか、借金に追われているのか、なぜ今更戻ってきたのか。

一郎に限らず全ての兄弟が何故それぞれ別々の道を歩んだのかが見えてこない。

二郎(鈴木浩介)は篠田麻里子演じる妻のお陰で成り立っている市議会議員だったり、三郎(桐谷健太)はデリヘルの店長だったり。

それぞれが違う道を歩んだのに、なぜまだ兄弟や血の関係に拘るのかも謎。

しかも嫌な思い出のある土地に何故固執して離れないのかも謎(一郎は戻ってくるし)。

幼少期に父親の暴力に耐えきれずに父親を刺して川を渡った話にしても、30年経っても忘れられないというのは…。

そして父親からされたことと同じことを一郎は周囲にしているような気もするが・・・薬に手を出したところから、逃れたいけれども逃れられずに苦しんでいたとも解釈できるのだろうか?

映画だからと言われても、結局みんなが大人になっても闇のある組織の下で働く形になる作品。

それは幼少期に父親という存在に支配された流れで、誰かに支配される生き方を無意識に選んでしまい運命などに翻弄される作品とも言うべきか。

弱さだよなと…女性との性描写なども多々あり、一郎はデリヘル嬢に暴行などを加えたりしているが、これも何かに支配されているが故に自分より弱い立場を支配したくなるような雰囲気に思えた。

三郎の上にいたヤクザも然りで、ヤクザものの作品の性描写はそのヤクザの内面の弱さを映してるようにしか見えず、その描写がやたらと多い上に生々しくて汚く描かれているところからも、人間の汚さをひたすら描きたかった作品でもあるのかなと。

特に篠田麻里子さんの濡れ場シーン(濡れ場と呼べるほどでもないが)は喘ぎ声が生々しくてちょっとリアルを想像できて個人的には気持ち悪かった。。

結局最後は一郎は殺されて公正証書を奪われ、三郎はその仇を取るつもりも含めて一郎を追ってきていた借金取りに絡んで撃たれて死に、二郎は生き残るが、色んな人の犠牲の上に成り立っていると自覚した感じは重たい。

個人的に大爆笑したシーンは、長兄の一郎が二郎の上にいるヤクザの首をナイフで刺したあと、下っ端の人たちがそれを見て「何してんじゃー」と叫んで一郎に詰め寄るシーンは、ナイス突っ込みだなと(笑)

本当に何してんだって感じで、それ以外の言葉はないと思った。

ネットのネタバレを読むと、それぞれの三兄弟の自警についての正義を描いた作品と知ってなるほどとは思いつつも、説明不足過ぎてただ見ているだけでは理解できなかった。

思ったより高評価の作品のようなので、好みは賛否両論だとは思うが、夫に「何故この映画を観ようと思ったのか」と質問をされるほどに、見終わった後の我が家は、空気が冷え切ってしまって選んだ自分が辛い思いをしたことだけは誰かに伝えたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする