漫画「とりかえ・ばや」を読んだ感想 ※ネタバレ含む

目次

あらすじ

平安時代、権大納言藤原丸光の2人の妻が、同じ日に玉のように美しい女と男の赤ちゃんを産んだ。女の子は「沙羅双樹の姫君」と、男の子は「睡蓮の若君」と呼ばれ、すくすくと成長するが、沙羅双樹は外を男童たちと走り回る活発な子に、睡蓮は男を怖がり屋敷内で人形遊びを楽しむ内気な子に育っていた。

やがて、沙羅双樹の抜きん出た容姿や才能の噂は帝にまで届き、沙羅双樹は男として元服の、睡蓮は女として裳着の儀が執り行われ、引き返すことはできなくなる

(wikiより抜粋)

「とりかえ・ばや」を読んだ感想

少し前に読み終わった漫画で、こちらもジャケットの雰囲気から「なんて素敵にジャパネスク」という作品のような雰囲気かな?と思って手に取りました。

しかし…実際に読んでみると凄かった。

双子の男女が内面と外見が異なるゆえに、女の子の沙羅は男として育て、男の子睡蓮は女の子として育てられます。

そして、沙羅は男の姿のまま宮廷に仕えるのですが、同僚の石蕗の女っ垂らしが恋い焦がれる姫と結婚、もちろん女なので沙羅は手を出しません。

とても仲良い2人ですが、沙羅が手を出されないことで不安に思う相手の女性ですが、ある日突然懐妊!

当然沙羅はビックリするも、相手は同僚石蕗だと判明。

沙羅は2人のことを想い身を引くのですが…

この後に石蕗が沙羅が女だと知り、手を出して懐妊をさせるという凄い流れです。

とにかくこの石蕗のクソっぷりが凄いのですが、、最初は今の少女漫画って結構ハードなんだなと驚きながら読みました。

色々ありメンタル的なことが多いと思うのですが、沙羅はその後流産をして出家を望むも睡蓮と再会をして、お互いがお互いの性別で職務につくことになります。

色々問題やトラブルなどもある中、最終的には帝と結ばれるというハッピーエンドの終わりです。

最後再度石蕗が沙羅だと思ってちょっかいを出すのですが、睡蓮が自分の胸を触らせます。

当然ペタンコの胸に驚く石蕗なのですが、それを見て大笑いをして去って行く睡蓮は晴れ晴れする気持ちに読み手もなること間違いなしです!

そもそも帝は2人を見分けられたし、ちゃんと入れ替わっても気付いたのに、沙羅と睡蓮の違いが分からない段階で石蕗ただのクソじゃんって思いました。

昔ならば、結婚して終わりーとかなのに、少し前に読んだBLACK BIRDという作品も妊娠して出産した後までも描かれていたので、全体的に非現実的な内容ばかりでもないのだなという印象を抱きました。

特に実際に確かに現実でも恋と性欲を吐き違えて安易に後々を考えず、相手の気持ちも考えずに手を出す男性は多いので、最初は少女漫画でこんな内容読みたくないと思いつつも、読んだ後はこれくらい描いて良いのかもしれないという気持ちでした。

と思ったら感想を書いた後に知ったのですが、この作品かなり有名な原作の漫画化だったのですね。

平安時代末期に成立した作者不詳の『とりかへばや物語』を漫画化した作品

無知な自分が恥ずかしいです・・・。

平安時代は源氏物語といい、結構こういう内容が好まれて実際にもこういうことが多かったのかな?

けれども、そう考えると平安時代も今の時代も変わらない部分はあるのだなと、不思議な気持ちになりました。

平安時代の雰囲気や、古典文学だったり、主人公がハードな人生を少しでも味わうのが好きな人にはオススメかもしれません。

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