あらすじ
ふと立ち寄った砂漠の町で、狂気に満ちた人間狩りの標的にされてしまった主人公の男。軍隊仕込みのサバイバル術で反撃に転じる主人公の闘いを描いたアクションスリラー。
酒に溺れる自堕落な生活を送っていた主人公をはじめ、消えても怪しまれないような人間たちが標的にされ、ハンターたちに追い詰められていく。極限状態で生存本能に目覚め、軍隊で覚えた戦闘スキルで反撃に転じる主人公のリベンジが見どころのアクションスリラー。舞台がもともとが狩猟で成り立っていた町ということで、町中の人がラジオの実況で人間狩りの行方に熱狂するという、町全体を包む狂気の渦がなんとも不気味だ。アトランタホラー映画祭などのファンタスティック映画祭で多くの賞を獲得した注目作
(ネットより拝借)
「ハンティング・ナンバー1」を観た感想
”人間狩り”というワードに惹かれての視聴。
ネット評価のあまりの悪さにちょっとビックリしました!!
個人的にはアメリカ映画っていう感じで、映画あるある満載で面白かったです。
というのも、大体観ていて先が読めるというか・・・。
主人公はアル中で、映画の冒頭で売人を殺害して逃走。
逃げた先で仲良くなった人のお家に招かされた際に、その人の家の薬を盗んだが故に”人間狩り”のターゲットに選ばれてしまいますが、主人公を追ってきた売人の人たちも”人間狩り”のターゲットに選ばれることから、外部の人が選ばれるのかな?と最初は思いました。
しかし、映画の途中で国境を越えてメキシコから逃げてきた家族らしき団体の遭遇するのですが、その家族は殺される様子はなかったので・・・あくまでも悪人だけがターゲットのようです。
ちなみにこの”人間狩り”の目的ですが、地域が一体感を持つために年に一度行われるということだったのですが、ちょっと個人的には雰囲気的に『キノの旅』に出てくる「人を殺すことができる国」を彷彿させるものがありました。
外部の悪人や内部の悪人を殺して、国の秩序を守るというか・・・。
主人公が人間狩りに遭って逃げている途中で夜になり、小屋の中で無線で連絡を取るシーンがあるのですが、そのシーンは「クライモリ」をちょっと思い出しました。
主人公たちは、夜に小屋の中で外部に連絡を取ろうと無線を試すのですが、暗いので少し灯りを点けてしまうのです。
そこに目をつけて敵が狙いやすいように窓際に誘き寄せて、あっさり殺されるという・・・。
クライモリでは誘き寄せていなかったかもしれませんが、こういう何かに追われる作品で小屋の窓際に立つというのはNG行為なのに、こういう作品を主人公たちは観ないのかな?とか呑気に思いました。
逃げている途中で主人公が動物トラップ?に引っかかってしまうシーンで、足を切りしか助かり見込みや逃げれる見込みはないシーンなどは少々痛かったですが、なんやかんやそこは映画!というくらいに見事に最後まで生き延びて国境の外のメキシコに辿り着きます。
個人的にこの作品がなぜ私の中では面白かったというのかは、最後メキシコに辿り着いて娘さんに電話をかけて繋がりそうなところで主人公が撃たれるからです。
国境内に侵入したので当たり前なのですが、タイミングがなかなか良いのですよね。
そして多分もう笑うしかないっていう感じで、何度もメキシコ人に撃たれるのに笑い続ける主人公で映画は終わります。
無駄に助かって、ウェーイというより、あんなに必死に逃げたのに助からなかったという雰囲気が良かったのと、特に中身はないのですが、話しのテンポも個人的には嫌いではありませんでした。
見て何かを学んだり感じるような作品ではないですが、何も考えずにボーっと見るには良い作品だと思います。
アメリカ映画!っていう感じの作品が好きな人はオススメかもしれません。
メジャーよりどちらかというとB級作品として見た方が楽しめると思います。