アニメ「ハッピーシュガーライフ」観た感想、愛について考えさせられた作品 ※ネタバレ含む

目次

あらすじ

女子高生・松坂さとうは「愛」という感情を理解できず、男遊びを繰り返す虚しい生活を送っていたが、幼い少女・神戸しおと出会ったことで本当の「愛」を知る。さとうはしおに外に出ないよう言いつけ、二人きりの生活のためアルバイトに励む。しかし街には行方不明のしおを探すビラが貼られていた。

さとうにつきまとう教師・北埋川大地。ビラを見てしおに執着するようになった三星太陽。懸命に妹を探す神戸あさひ。「愛を偽らなければ何をしてもいい」と考えるさとうは、しおとの「ハッピーシュガーライフ」を守るためにあらゆる手段を講じていく

(wikiより抜粋)

アニメ「ハッピーシュガーライフ」を最後まで観た感想

思ったよりも深かった。。

愛という感情が分からず、無意識に愛に飢えているサトちゃんがシオちゃんと出逢って本当の愛を知る話。

なのだけれども、結構サトちゃんの愛が狂気染みていて途中怖くさえ感じた作品。

なんやかんや最終回まで観つつも、毎回観るのが重くて息苦しささえも感じてしまった。

行方不明のシオちゃんを探すお兄さんに、行方不明のチラシのシオちゃんに一目惚れをする大人の女性に肉体を汚された男の子。

以前は親友だったけれども、急に距離を感じるようになり、目を覚まさせようと近づくもサトちゃんに最後殺されてしまうサトちゃんの友だち。

そんなサトちゃんが幼少期から一緒に暮らしている歪んだ愛の感覚を持っている気が狂っているおばさん。

外では妻や子どもを愛する良き夫を演じるJK好きの変態教師。

登場人物がとにかく濃いこの作品。

何気にシオちゃんがいなくなれば結構全て丸く収まるのではと思っていたのだけれども、、それこそお兄さんの元に帰してあげたら?と思ったけれども、最後まで観てシオちゃんもサトちゃんと本当に同じ気持ちでサトちゃんを想ってあることに驚いた。

子どもだから理解していないと思っていたけれども、全てを理解した上でサトちゃんを選んでサトちゃんと一緒にいることを選択していたことを知った時になんだかジーンとしてしまった。

歪んでいると思ったサトちゃんの愛も、相手が受け入れてくれたらこんなにも素敵な形になるのだなと…。

最後、サトちゃんとシオちゃんが海外に2人で逃げた後に、おばさんがマンションに火をつけるのだが、親友の死体のそばに指輪を忘れてきたことに気付き2人は取りに戻る。

そこで、シオちゃんのお兄さんと、シオちゃんに一目惚れをした男の子に追われて、サトちゃんはシオちゃんと2人でマンションから飛び降り、作品の一話目の最初に戻るのかな。

飛び降りて下降する中でサトちゃんはシオちゃんと未来でしたかったことを思い出しながら、シオちゃんを見つめた後に、本当のシオちゃんへの想い、それこそ真の愛が何かに気付く。

そしてシオちゃんに

「シオちゃん、生まれ変わっても私を好きでいてね。ごめんね、ありがとう」

ニュースでサトちゃんだけが死んだことが分かり、シオちゃんは病院のベッドにいる。

シオちゃんのお兄さんは

「大丈夫だよ、もう怖いことなんてない。だから一緒に暮らそう」

というけれども、シオちゃんは

「ごめんね、私。そういうのはもうやめたの。だって私は生まれ変わったんだから」

「私の愛や、幸せは私の中だけにある(サトちゃんがどうして私を生かしたのかは分からない。だからずっと考え続ける、ずっとずっと、ずーっと)ずーっと一緒だよ、サトちゃん(これが私のハッピーシュガーライフ)」

誘拐されて閉じ込められて外に出られなかったシオちゃんだけれども、サトちゃんのこと本当に好きだったんだな。

実際2人は性的なことをするわけでもなく、サトちゃんもシオちゃんと一緒にいることやシオちゃんの笑顔に癒されていて、異性との恋愛とは違うからこそ本当の愛や気持ちに気付けたのもあるのかも。

最後シオちゃんに生きて欲しいと願う気持ちこそ、幸せになって欲しいとか、それこそが真の愛だと気付いてシオちゃんだけは助けなきゃと思ったのも伝わってきて…ずっとどこかこの作品の中の「愛」は自分自分っていうのを前に出していて自己愛の歪んだ愛が描かれていたからこそ、最後相手を想う、相手の幸せを願うなどの気持ちが真の愛だというのが際立って感じられた。

結構この歪んだ勘違いの「愛」を真の「愛」だと思って言動している人は多いのではないかとも考えさせられた作品でもあった。

今後はこの「愛」を知るためにシオちゃんが「愛」を求め続けるのかと思うと、少し不憫に思ってしまうけれども・・・。

途中何度も断念しようと思った作品だったけれども、最後まで観て良かったです。

作品の作者様や、スタッフの方々などなど、お疲れさまでした。

ありがとうございました。

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