『ルーベンス展 2018』国立西洋美術館に観に行った感想

個人的に宗教画が好きなことと、有名な「フランダースの犬」のネロが死ぬ間際にパトラッシュと観たいと思ったルーベンスという画家の作品がどのような作品なのかに興味があり、開催終わりに国立西洋美術館に行き鑑賞してきました。

国立西洋美術館「ルーベンス展 2018」観賞した感想

体調の都合などもあり、金曜日の夜に行ったのは失敗でした。

平日でも結構並んでいたので、夜ならばそれほど混んでいないのではないかと思ったが結構混んでいたという点と、作品の素晴らしさや音声ガイドを購入しての鑑賞により結構閉館に追い出されるような慌ただしい鑑賞になってしまいました。

音声ガイドは長澤まさみさん。

かなり聞きやすい声と穏やかな雰囲気で個人的にもとても好きな女優さんということもあり凄く良かったです。

解説の後ろで流れていた音楽もとても良かったので、調べて購入も検討してしまうほど。

しかし、それにしても本当にどの作品も凄く素晴らしかったです!

昨日「フェルメール展」に訪れたのですが(「フェルメール展」の感想はこちら)、好みのせいもあるのとテーマや作風や作品の大きさが違うなどもあるのかもしれないけれども、ルーベンス展の作品は何度となく作品の前で観ていて胸が締め付けられて感動して涙が溢れそうになることがあり、観終わった後もなんとも表現できない

「素晴らしかった」

以外の言葉を何も発することができませんでした。

素晴らしい芸術の前では人はこのような気持ちや感動を抱くのかと久し振りに思い出せた時間でもありました。

「フィクションとはいえ、ルーベンスの作品の前で亡くなるネロが天使に迎えに来られるの分かる!!」

と何故か思ってしまうほどに、作品の前で心が浄化されるような気持ちになるし、ネロが誠実だったから天使が迎えに来たのもあるけれども、なんだか絵画の前に佇むだけで天使が迎えに来てくれそうな気持ちになるというか・・・言葉では説明できない素晴らしさと感動です。

今回の中にはその「フランダースの犬」のネロが死ぬ前に観たがっていた作品は観られませんでしたが、大きさや作風などを想像するにかなり素敵な作品なのだけは伝わってきました。

「フランダースの犬」の作品に出てくるルーベンス作『聖母被昇天』とは

「フランダースの犬」の作品に出てくるルーベンスの作品は、作品というよりも教会そのものがルーベンスの作品と表現すべき大作のようです。

実際に小説内でもネロは画家を目指していて、毎日のように教会に訪れてルーベンスの作品を拝見してルーベンスの偉大さを実感していると書かれており、そもそもネロが通っていた教会というのもベルギー最大級の歴史建造物である「聖母大聖堂」というただの教会ではないため、今回のルーベンス展でその作品がないのは当然といえば当然だったようです。

このような感じにネロがパトラッシュと最後に観たかったルーベンスの作品『聖母被昇天』は教会の一部として飾られている作品のようです。

この教会内にはこの作品以外にも様々なルーベンスの作品が飾られているそうで、大聖堂そのものが芸術作品といっても過言ではないようです。

個人的に色々と興味を抱いて調べてみて思ったことは、この絵画たちを毎日教会に通って観ていたネロが画家に憧れていたのは納得です。

死ぬまでに私も実物を観にベルギーに訪れたいと思いました。

国立西洋美術館は金曜日の仕事帰りに行くのがオススメ

国立西洋美術館は金曜日は夜8:00まで開館しているのですが、働いていた時に仕事帰りに本当に疲労感やメンタルが壊れるほど追い詰められた時に何度もここで展示されていた宗教画にはお世話になりました。

今回の「ルーベンス展」はもう展示期間が終わっているため、観ることはできませんが、国立西洋美術館は定期的に色々な素敵な作品を展示して開催しておりますので、今後仕事で疲れている人などには是非国立西洋美術館に訪れて、このような心や魂が震えるような作品に触れてもらいたいと改めて思った時間でした。

国立西洋美術館の行き方などの情報

◆国立西洋美術館 ※HPより引用しております

住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園7番7号
電話番号:ハローダイヤル (03)5777-8600
HP:https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

< 開館時間 >
9:30~17:30
金・土曜日 常設展・企画展とも20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
※閉館時間は変更することあり

電車での行き方

JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分

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