前回『発達障害検査テストCAARS/Conners3をした結果、重度の発達障害だった話』を書いた最後に知能テストWAIS-Ⅲに触れたと思うのですが、そのテストを受けた時の問題と結果についてお話ししたいと思います。
発達障害 WAIS-Ⅲ 知能テストの問題とは
テストの進め方や、問題の内容についてなどはこちらを参照して頂けると参考になると思います。
【画像】知能検査・WAISの問題はこんな感じ【全11種解説】 – NAVER まとめ
本当にこのまんまに近い内容でした!
この中でも結構個人的に辛かったのが、「8.数唱」です。
言われた数字をそのまま繰り返すのですが、長くなると途中で分からなくなってしまったり、
「言われた数字を小さい数から並び替えて言い直してください」
「言われた数字と言われたひらがなを数字ならば小さい数、ひらがななら あに近い文字から並び替えて言い直してください」
特にひらがなと混ぜての方はほぼ出来ませんでした。
並び替えようと思うと頭が真っ白になってしまうというのを繰り返してしまう状態です。
かなり「分かりません」を繰り返してしまう状態でした。
他にも暗算などもあるのですが、「頭の中だけ」を使用して答えを導きださなければいけないとなると、手で空中で計算などもしてはいけないのです。
これが本当に辛くて、指一本使用してよければ簡単に解ける問題も「頭の中だけ」で解こうとすると頭の中が真っ白になってしまうというのを繰り返して、合計2時間ほどのテストなのですが、終わった頃には息切れがするほど疲れました。
途中頭の中が何度も真っ白になりかけたので、そのまま真っ白になって暴れたりしなくて良かったと思ってしまったほどで、個人的にはこれは人によっては危険なテストのような気がするとも思いました。
発達障害 WAIS-Ⅲ 知能テストの結果
このような4枚の用紙で結果は返されるのですが、言語性IQの低さに言葉苦笑いです(笑)
動作性IQのお陰で知能はどうにか平均100の数値にはなっていますが、そういう問題ではなくて発達障害かどうかは言語性IQと動作性IQの数値の差で見るそうで、普通の人は差が15くらいだそうなのです。
私の場合は言語性IQ(84)と動作性IQ(122)の数値で差が38なので、間違いなく発達障害ということになるそうです。
耳からの情報の処理が苦手になるそうなので、仕事をする場合はそのような仕事は避けるように言われました。
重度の発達障害だったのに、同時進行の仕事が出来ていた理由とは
実際最後に務めた職場で「メモを絶対に取らせてくれない」という職場があり、少しでもメモなり書こうとすると怒鳴られるという・・・当然覚えられない、しかもPC内で私はいつもエクセルで「何をいつまでにしなければいけない」「何をし終えた」なども含めて、その仕事に関してのやり方なども含めて全て記入するようにしています。
仕事を辞める時はそのエクセルごと渡して参考にして頂ければとマニュアル代わりに渡す場合もあれば、日報として提出することもありました。
そんなものを作成している時間が勿体ないとはよく言われましたが、そのエクセル表での仕事の管理を文字化すると小さい会社ならば「経理」「財務」「総務・人事」「営業事務」などの全ての事務職の仕事を同時に期限も守って行うことができるのです。
で、最後の私を鬱病に追い込んだ職場の上司はそれを少しでも作成する時間や、メモを取る時間さえも与えてくれず、自分が作成したものだけを見て、自分の説明だけを耳で聞いて覚えろと言い、私は当然と言ってはあれですが今回発達障害の診断を受けたので「敢えて当然」と言わせてもらいますが、殆ど覚えることが出来ずに何度も怒鳴られてしまう流れでした。
鬱になって引きこもりまで追い込まれて、その後働くことができなくなってしまった理由にも納得してしまいました。
このようなことから、発達障害者にはできることと出来ないことにかなりの差があることが見受けられます。
実際に診断を受けてから本を読んでもネットで調べてみてもそのように書かれています。
色々自分自身でも本を読んだりして調べてみた内容には「発達障害の人は同時進行の仕事が苦手」との記載を目にしました。
けれども、私のように表を作成してエクセルで管理をするなどルールを決めて行えば問題がないことは分かります。
いかに自分の苦手な部分と得意な部分を上手に使い分けて仕事をするかがポイントになるのだと思います。
これから知能テストを受ける人や、受けた後で他の人の結果が知りたい人などは是非参考にしてくださればと思います。