大好きな漫画で新巻が出たらなるべく早くに続きを購入する作品の一つでもある「日日べんとう」という漫画。
12巻が発売されて読んでからモヤモヤが結構MAXになったので、11巻から既に起きていたモヤモヤした読んだ感想を書きたいと思います。
「日日べんとう」11巻のモヤモヤした感想
個人的には11巻を読んだ頃からモヤモヤは始まっていたけれども、とりあえず続きを読んでから感想は書こうと思い12巻になった流れになります。
10巻で荒井さんの会社が経営難になり、荒井さんは紫藤くんに土下座をして助けを求めます。
紫藤くんはそのことを主人公である黄理ちゃんに伝え、年始に届いていた元職場仲間ののんさんと言う女性に連絡をとって近況を聞きます。
最終的に紫藤くんは荒井さんの会社の経営難の手助けをするのを承知して動いてくれるようになります。
荒井さんが経営難を乗り越えようとしているため、のんさんは荒井さんのために様々な食事を作るのですが荒井さんは手を付けてくれません。
そこで、のんさんは黄理ちゃんに荒井さんの食事を作ってくれないか頼み、黄理ちゃんはのんさんから預かった合鍵で荒井さんの家に忍び込みタッパーなどに詰めた自分の手料理を持参して、土鍋に移そうとしたのかな?
土鍋を取る時に盛大な音を立ててしまい、2年2ヵ月振りに荒井さんと遭遇するのですが・・・まずモヤモヤはここ。
のんさん、なんで黄理ちゃんに頼むの?
元カレだよ?手伝ってくれている紫藤さんの気持ちとか考えないんだ・・・?
で、後からのんさんは紫藤くんの会社に容器の返却を荒井さんから頼まれて黄理ちゃんに返す時に
のんさん「荒井さん黄理ちゃんのスープほとんど冷凍みたい。なんだか私余計なことしたかも・・・て反省してるの。紫藤さん怒ってない?本当にごめんなさいね」
もっと早くに気づいて欲しいし、少し考えたら分かりそうな気がしてモヤモヤしました。
しかも紫藤くんが会社にいるのに黄理ちゃんも
黄理ちゃん「うちのまかないのついでにスープ作るよ。荒井さんの口内炎が治るまで、のんさんが取りに来てくれるなら」
たかが口内炎でなんで人一人(紫藤くん)を傷付ける流れにしなければいけないのだろうか?
その後、荒井さんはデザイン事務所の社長を辞めるのですが、紫藤くんとせっかくの旅行の車の中でも黄理ちゃんがやたらと荒井さんのその後を心配して紫藤くんがついに怒鳴ります。
そして少し険悪になりつつも、なんやかんやベッドシーンになり仲直りをしてピロートークで荒井さんに紫藤くんが自分の携帯から電話をしますが出ません。
その後に黄理ちゃんの電話から荒井さんに電話をしたら普通に出て、紫藤くんはだから心配する必要なんてないのに・・・という感じに黄理ちゃんに言います。
荒井さんはデザイン事務所を辞めた後、田舎の一軒家に引っ越して自給自足の生活を堪能していました。
で3人で仲良く~みたいな感じの描写が描かれるのですが・・・。
荒井さんがデザイン事務所を辞める少し前に紫藤くんの事務所に黄理ちゃんを訪ねに来た後、車まで黄理ちゃんが荒井さんを送るまでの間に色々なことを少し荒井さんと話す中で黄理ちゃんは荒井さんにこういうんですよ。
「紫藤くんがいなかったら、私死んでた」
こんな涙目で涙が零れるのを堪えるような表情で今現在でも口に出すとなってしまうほどに、荒井さんを想っていたんですよ。
いくら過去でも肉体関係が荒井さんとなかったにしても、なんだかそんな相手と仲良くできるかと言われたら・・・この巻でも実際紫藤くんが結構悩むというか辛そうというか我慢をしている描写があるのですが。
二人ともお互いが良ければどうでも良いのかなという、仲直りは美しいようで今の相手の気持ちを考慮した場合はなるべく意識的に自ら接しないのがルールなのではないかなとか思ってしまいます。
なんとなくみんな紫藤くんに甘えすぎているような気がしてなりません。
そんな紫藤くんはそれでも黄理ちゃんがいることで父親との関係が修復したりと、彼の中ではプラスにはなっているようなので良いとは思いつつもなんだろうなぁ・・・モヤモヤ色々としてしまう。
ただ荒井さんが黄理ちゃんの母親とくっついた段階で、結構ネットでの感想は荒れていてみんなが理解に苦しむという流れにはなったり読者も離れていた傾向にもあったような気がするので、これがこの漫画の作風なのかもしれないとは少し思いました。
ちょっと自分が思っているような恋愛とかと感覚が違うのかな?という感じ。
こういう話の雰囲気にした方が色々みんな最終的には幸せになれる流れなのかな?というか、こういう展開にするしかなかったのかなとは思いました。
あくまでも漫画は漫画として読まなくてはいけないとも思いつつも、個人的に今まで何度も読み返してしまうくらいに初期から好きだった作品なだけに少しずつ読むたびにモヤモヤしてしまうことに寂しく感じてしまって感想を書いてしまいました。