先日ネット上のある発達障害の女性の人の声を目にしました。
同じ発達障害者なのに、結婚をしていて働いていなくて旦那さんが家事をしてくれている人に妬みや僻みを抱いてしまう
という内容だったのですが、本人はこういう感情を抱いてしまう自分に苦しんでいるみたいでした。
他人に嫉妬や僻みを抱いてしまう人に共通する点
これは発達障害の人に限らないとは思うのですが、自分以外の人の他人に嫉妬や僻みの感情を抱いてしまう人というのは、相手の良いところしか目に写っていないことが多いと思います。
相手が「持っているもの」だけを見ています。
相手がその「持っている」ものを得ることによって、
相手が「失っている」ものがあることを忘れているか気付いていないということです。
何かを得るためには、何かを失わなければいけない法則
これは何でも目に入ったものを捨てた方が良いと言っているのではなく、例えるならば
野菜が欲しいのならば、種を土に撒いて、肥料を与えたり太陽の光を浴びせたりなどの過程があって、その上で初めて野菜が手に入るという”因果応報”の流れが必ずあるということです。
ただ単純にその相手はすんなり簡単に自分が欲しいと思っているものを手に入れたわけではなく、その手に入れていて羨ましいと嫉妬を抱くものの背景には、その人本人による見えない努力を費やした時間があるということです。
ところが他人に嫉妬する人は必ず見えない過程や原因を知ろうとはせずに、いつも結果だけを追い求めます。
家庭環境に恵まれていないと発達障害者は不幸になる?
たまたまかもしれませんが、発達障害の人のネット上のアカウントを見るとかなり自分だけが苦しんでいるかのような声を挙げている人が多く、その中でも
現在苦しんでいる発達障害者の人は家庭環境に恵まれていなかったからで、幸せに過ごせている人は家庭環境に恵まれていた人
という言葉にかなりの人が賛同をしているのも目にしました。
ただこれも先ほどお話ししたことと同様に、あくまでも結果だけを見ているとしか思えないのです。
というのも、実際私は正直に言うと病院で発達障害と診断がおりてからは、今までの自分の人生が上手くいかなかった事実などを嘆いたり普通の人同様になれるように薬を飲んだり、自分の発達障害だからこその癖などを直そうと書物を沢山読んだりなど取り組んできたのですが・・・現状気持ちも落ち着いてきて思うことは、決して不幸だとは思っていないということです。
そういう意味で現在幸せに過ごしていると思っている私が家庭環境に恵まれていたかどうかを言うと、答えはノー!
なので、この言葉は決して100%真実ではないと言いたいです。
年齢によっては家庭環境が大きく左右する、それこそ学生や未成年の方がこのように思うのは良いし確かだとは思うのですが、大人になってからも家族のせいにするのは、それは違うのではないのかなと思いました。
正直私自身の家庭はそれほど発達障害者にとって良い家庭とは思えない環境でした。
小さい頃から外見が醜いと言われたり、言うことを聞かなかったり分からないことや出来ないことがあれば問答無用に叩かれたり床に投げつけられたりすることはしょっ中で、母親の日常に嫌なことがあれば八つ当たりされることも多く、常に顔色を伺う日々でした。
母親からは産んだことを後悔する言葉を投げつけられて、私の存在が自分を不幸にすると言われた時からは洗脳なのでしょうね。
本当にそうなのかなと思い、何度も当時住んでいたマンションのベランダから飛び降りることを考えてばかりいました。
他にも色々とあるのですが・・・今の時代だったら虐待になる行為が日常だったので、確かに発達障害との診断を受けた時に色々検索をした時は「自分の親がちゃんとしてくれていたら自分の人生はここまで苦しまなかったのに」とは思いましたが、今の世の中ネットでいくらでも検索ができるので、親のせいや家庭環境についてどうこう思うよりも、まずはどうしたら自分自身が少しでも楽に生きれるかを模索した方が良いと思い、今は嘆くよりもとりあえず同じ発達障害者の人が「こうして良かった」と言っている声に耳を傾けて、試してみて自分に合うか否かだったり、自分ならどうしたらもっと良いのかなどを日々考えて過ごしています。
自分の不幸を人のせいにするのは簡単
実際のところ、確かに自分の不幸を他人のせいにするのはとても簡単だし、自分自身が楽な行為であるとは思います。
けれども、それを続けていては何も解決にはならないという事実にも気付いて欲しいです。
ただ少し今よりも違う視点で物事を考えて捉えることができれば、自分の現状を変えられるという事実に気づいて欲しいです。
今の自分に本当に苦しんでいるとしたら、今変わらないと不幸の種を撒き続けて未来の自分はもっと不幸で辛い人生を送ることになる事実に気付いて欲しいです。
芸能人で結婚をして子どももいて幸せな家庭を築いているような人でも、エッセイの本などを購入すると下積み時代はかなり苦労をして毎日泣いていたり、何度も辞めようと思ったという人が多いのですが、皆現状のその人の姿だけを見て過去の今に至る過程は見ようとしていないことが殆どです。
幸せそうに過ごしている人には必ず、失ったその幸せな今を過ごすだけの過去の経験や人生が必ずあります。
少しでも他人に嫉妬や僻みの心を抱いてしまった!と思った時は、是非今の自分をどうやったら変えれるか、今の自分からどうしたら抜け出せるのかを今出来ることから少しづつ取り組んで未来の自分が幸せな”結果”になれる”原因”の種を撒いてあげて欲しいです。